「二拠点生活(デュアルライフ)に憧れる、でも実現は難しそう」と感じてはいませんか?
かつて二拠点生活は、別荘を持っている人など限られた人しかできませんでした。
しかし現在は、金銭的・時間的余裕がなくても、二拠点生活が可能な時代です。
20~30代のビジネスパーソンを中心に、多くの人が気軽に二拠点生活を楽しんでいます。
この記事では、二拠点生活(デュアルライフ)の現状と、二拠点生活をするために必要なことを解説。
仕事や費用面、住まいの探し方とあわせてご覧ください。
二拠点生活(デュアルライフ)が注目されている理由
二拠点生活が注目を集める理由は、以下2つです。
- 日常に癒しが欲しい・心のゆとりを持ちたい
- もう一つの居場所を作りたい
昨今の日本では、共働き世帯が増加し、仕事や子育てに便利な立地に住む人がたくさん。
都心での生活は合理的です。
しかし、必要に迫られた日々を送っていると、いつしか癒しやのんびりとした時間が欲しくなるように。
「自然が身近にある環境に住んだら、週末が楽しくなるかも」と、日常に癒しを求め、心のゆとりが欲しいため、二拠点生活が注目されています。
また、職場などの既存のコミュニティ以外で関わりを持ちたいという希望から、「今住んでいる場所以外で、自分の居場所を作りたい」と感じ、二拠点生活を決意する人も。
さらに、働き方が多様になったことで、二拠点生活しやすくなった背景も関係しています。
次の候で、二拠点生活をする人に向いている仕事をみていきましょう。
二拠点生活を始めやすい仕事スタイルとは?
二拠点生活を送っている人をみると、以下4つのパターンが多くみられます。
- 地方に家や仕事があり、東京出張が多い
- 出身地以外で就職・転職(Iターン)し、地方で暮らしながら東京の仕事をしている
- 東京で進学先・就職先を探す学生
- 平日は東京で働き、休日は地方で趣味や農業をする
二拠点生活を始めやすい仕事スタイルは、以下2つです。
- 会社員(リモートワーク)
- フリーランス、業務委託
会社員の場合は、フルリモートワークが許可されていれば、二拠点生活をすぐにでも開始できます。
一部リモートワーク可であれば、勤務先と拠点を行き来して生活が可能です。
フリーランスや業務委託のスタイルで働いているのであれば、気軽に二拠点生活に挑戦できます。
事務所として二拠点生活先を構えるなどの方法もあるため、検討してみるといいでしょう。
二拠点生活先を決める時、何を重視する?【アンケート結果】
二拠点生活をしている人々は、何を重視して住まいのエリア・住まいの形態を選択したのでしょうか。
リクルート住まいカンパニー「デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態」の調査結果をもとにみてみましょう。
「維持費(月間・年間の費用)が安く抑えられる」「初期コストを安く抑えられる」などの“コスト面”や、「自分の好みに合った間取りや仕様の住宅であること」が上位にあがる。
二拠点生活の住まいを決める際に重要視するポイントの上位3位は以下です。
1位:維持費が安い
2位:自分の好みに合った間取り・仕様の住宅
3位:初期コストを安く抑えられる
(7.2拠点目の住居形態選定時の最重視事項を元に作成)
二拠点生活となれば2つの住居のコストがかかるため、少しでも費用を抑えたいという気持ちは納得できますね。2位と3位は僅差であり、維持費や初期コストなど、費用面を重要視していることがわかります。
また、地方や郊外に広い家を持ち、東京の住まいはコンパクトにという意見もあります。
拠点となる地の家賃・初期費用を検討の上、少しでもコストを抑えることが二拠点生活するコツといえるでしょう。
二拠点生活、都心部の住まいの探し方3選
二拠点生活先を都心部に探す際、以下3つの方法があります。
- マンスリーマンション
- シェアハウス
- ゲストハウス・ホテル
都心部で住まいを探すとなると、一軒家は費用がかさみます。
そのため、月契約できるマンション、シェアハウスやゲストハウスを活用している人が多いです。
二拠点生活の地を探すため、短期でホテルに滞在し、住み心地の調査をする人もいます。
二拠点目の移動時間は、2時間以内がおすすめ
二拠点生活をする上で、拠点同士の移動時間が2時間以内となる場所がおすすめです。
二拠点生活をするデュアラーに多数インタビューしたところ、2時間以内で行き来できる場所に住む人がほとんどでした。
東京・山梨で二地域居住をしているパンダ夫婦さん。 おとなの住む旅では、二地域居住をしようと思ったきっかけから、デュアラーの魅力についてインタビューさせていただきました。 暮らし方のヒントや将来に備えて行っている工夫まで、参考になる情報盛りだくさんです。 デュアラーが気になる・二...
長い間、東京・福岡で二地域居住をしている島さん。 新型コロナウイルス感染症の影響で生活スタイルに変化はあったものの、二拠点生活を継続中です。 おとなの住む旅では、二地域居住を始めたきっかけから、二地域居住の魅力をインタビューさせていただきました。 仕事をしながら二地域居住をした...
どちらの拠点にも通う必要があるため、移動時間はコスト同様に重要ポイントとなるでしょう。
【実例】二拠点生活(デュアルライフ)の仕事・費用は?
二拠点生活をする上で、実際の様子が気になりますよね。
筆者自身、神奈川を拠点に二拠点生活をしています。
二拠点生活は、沖縄・大阪・千葉・海外です。
仕事と費用の実例を、筆者の状況とあわせて紹介します。
二拠点生活者の仕事
二拠点生活をしていると、どのような仕事をしているのかよく聞かれます。
筆者の仕事は、ライター・編集・ディレクションです。
ネット環境とPC一台あれば、仕事ができます。
業務はすべてリモートで、クライアントと対面で会うことは一度もありません。
連絡はチャットやzoomで完結しており、国内・海外どこにいても働ける環境です。
二拠点生活の費用内訳
二拠点生活の費用の内訳(一か月)は以下です。
居住費:5~7万円
生活費:2~3万円
移動費:1~2万円
二拠点生活の費用は、少なくて8万円、多くて12万円です。
神奈川に拠点があるものの、実家なため家賃は0円。
二拠点目の住まいは、沖縄・大阪・千葉・海外で、おもにマンスリーマンションを活用中です。
移住ブームの中、「沖縄移住したい!」という声が多くあがっています。 筆者自身、沖縄生活に憧れを抱いており、2020年のほとんどを沖縄で過ごしました。 そこで、実際に沖縄へ短期移住してみて気づいたこと・移住を決める際の意外な注意点を解説します。 短期移住におすすめの住まいについて...
滞在エリア次第で、滞在コストが大きく変動します。
宿の価格やスーパーの物価、移動のしやすさを考慮し、住まいを選択。
長期で滞在できる二拠点生活先を探すため、現在も旅を続けています。
二拠点生活の目的は様々。自分にあったデュアルライフを実現させよう!
二拠点生活(デュアルライフ)の現状と、仕事や費用の実例を紹介しました。
二拠点生活は、会社員・フリーランスともにリモートワークであれば挑戦しやすく、様々な場所にトライアルステイすることも可能。
二拠点生活先として既に希望のエリアがあるならば、移動のしやすさ・マンスリーマンションの価格とあわせて検討してみることをおすすめします。
二拠点生活先となる地を見つけたいのであれば、気になるエリアを転々としてみると良いでしょう。
おとなの住む旅は、二拠点生活をする人々を応援するべく、滞在先のサポートをしています。
ご希望を伺いながら、家具家電付きの物件までご案内が可能です。
二拠点生活に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
コロナ禍の今、都会と田舎の2つの生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人たち、いわゆる「デュアラー」が増えていますが、さらに複数のまちで暮らす「多拠点生活」を始める動きも目立ってきました。(→「二地域居住」とは) そんな中、不動産事業等の東急㈱と宿泊事業等の㈱Unito(ユニッ...
老若男女問わずどんどん多様化している住まい。これまで「おとなの住む旅」でも二地域居住(デュアルライフ)やマルチハビテーション(多拠点居住)をご紹介してきました。これらの暮らしぶりと同じく近年注目を浴びているのがノマドです。若者のライフスタイルと考えられますが、高齢者の間でも今後ますます浸透してい...