一般社団法人高齢者入浴アドバイザー協会は日本記念日協会に申請し、2月4日が「高齢者安全入浴の日」となることが承認されました。入浴に関わる死亡事故が冬場になると増えることから、高齢者に安全に入浴することを意識してもらいたいという想いで今回の申請に至りました。近年さまざまな研究によると、入浴は日本人の長寿の秘訣と言われていますが、高齢者からすると入浴は油断大敵と言えます。
そこで今回は、高齢者が気持ちよく、かつ安全に入浴するためのポイントを今回はご紹介します。
高齢者必見!冬場に起こるヒートショックに注意するべし
冬場に浴室で起こるのがヒートショックです。ヒートショックとは、急激な温度差による血圧の大きな変動によって、失神や心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こし、身体へ悪影響を及ぼすことです。最悪の場合では死に至ることもあります。
重要なのは、家の中で急激な室温差が出ないようにすること。家に防寒対策をしたり、可能であれば家自体を改修するといいでしょう。ヒートショックを含め、考えられるさまざまなリスクを踏まえて国は高齢者に自宅の改修を呼びかけています。
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また、入浴前後の行動もヒートショック対策になります。
●入浴前、入浴後に水分補給をする
●入浴は食後1時間以上空けてから
●飲酒後の入浴はNG!
●浴室と脱衣所の温度差をなくす
●お湯を張った浴槽のフタを開けておく
●浴槽にはかけ湯をしてから入ろう
入浴前後のちょっとした行動がヒートショック対策になるので意識して取り組みましょう。
高齢者の入浴お助けアイテム
ヒートショック以外でも注意すべきは転倒です。足腰の筋肉が弱っていると、ちょっとした不注意で転倒しやすくなります。できれば転倒防止アイテムを取り入れて浴室の安全性を高めたほうがいいでしょう。安全に入浴するためのアイテムは下記となります。
洗い場での立ったり座ったりが不安な高齢者向け
体や髪を洗った後の立ったり座ったりが不安な方は、背もたれがや肘掛けがあるシャワーチェアを置くといいでしょう。
床と浴槽の段差が不安な高齢者向け
少しの段差も甘く見てはいけません。段差はすのこを敷いてなくしましょう。
立ったまま浴槽に入るのが不安な高齢者向け
立ち姿勢で浴槽をまたぐのが難しい方は、片足になった際に転倒リスクがあります。そういった方におすすめなのが渡し板(バスボード)です。板の上に座ったままお尻をずらし、浴槽に片足ずつ入れられます。こうすることで、立ったまま浴槽をまたぐより安全に入れます。
浴槽での滑り込みが不安な高齢者向け
入浴中の高齢者に多い事故の一つが溺死です。浴槽内で滑りやすい方は、浴槽に滑り止めマットを敷きましょう。浴槽内での体を安定させます。
浴槽からの立ち上がりが不安な高齢者向け
浴槽から立って出るときも転倒しやすいシーンです。力が入りにくい方は浴槽に取り付けられる手すりを設置するといいでしょう。
入浴時のあらゆるシーンに対応したアイテムを使って、安全性を高めてください。
サ高住は高齢者が安心に入浴できる浴槽
高齢者が自分らしく暮らせる住まい・サービス付き高齢者向け住宅は、浴槽も高齢者目線で考えられた安全性の高いものです。出入り口や浴槽には手すり、万一体調が悪くなってしまったときでも常駐スタッフや警備会社が駆けつける緊急呼び出しボタンなど設置しています。床も段差がなくフラットです。安心して体を温められる浴室になっています。
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