東京都が、高齢者にとって働きやすい職場づくりへ乗り出しました。
今月、東京都では高齢者が活躍できる職場づくりを支援する「令和2年度 高齢者活躍職場改善モデル事業」が始まったのです。
詳細を見ていきしょう。
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「高齢者活躍職場改善モデル事業」、参加企業の募集スタート!
この事業は中小企業10社をモデル企業として認定し、都が課題解決に向けたコンサルティングを提供しながら、企業を支援していくというものです。
東京都が10月から、参加企業の募集を開始しました。
対象となるのは、都内で事業を営んでいる300人以下の中小企業です。
そして、高齢者が継続して活躍できる職場づくりに向けて、作業方法の改善など所定の3つの取組みを実施することが条件となっています。
70歳定年延長へ「改正高年齢者雇用安定法」の施行迫る!
東京都がこの事業に力を入れるのは、「改正高年齢者雇用安定法」が来年4月に施行されるからです。
同法では、65歳から70歳までの就業の機会確保が企業の努力義務となります。
高齢者の雇用にあたっては職場環境や労働安全衛生への配慮、新たな技術や知識に対応できる教育訓練といった、働く意欲を高める取組みが必要です。
そこで、都では今回の事業の成果(モデル企業の取組み事例)を広く発信していくと話しています。
高齢者の雇用を専門家が支援します!
❑参加企業のメリットは?
メリット➊ 専門家が無料でサポート!
各業界の専門家がコンサルティングを行い、高齢者雇用の計画づくりから取り組みまで支援してくれます。
※1回2時間のコンサルティングを最大10回実施予定
メリット➋ 安全衛生等の実践的なアプローチ!
高齢者の雇用で大切な「安全衛生」や「働く意欲を高める体制」など、具体的なアドバイスが受けられます。
もっと高齢者が働きやすい職場にしよう!
❑【支援の事例】こんな悩みをサポートします
1.機械・設備と作業の方法を改善するには?
<悩み>高齢の社員から、現場作業を続けることに不安の声が上がっているのですが・・。
<支援の例>
〇改善に向けたスケジュールを検討し、計画立案をサポートします。
〇作業場のレイアウトの変更、現場責任者への指導方法などをアドバイスします。
2.健康の増進や管理基準などを改善するには?
<悩み>定年を超えた再雇用社員の健康面の不安解消、マネジメントの方法などがよくわからないのですが・・。
<支援の例>
〇高齢の社員への、健康状態に関するアンケートの実施を支援します。
〇「高齢者活用方針」や自社の「健康管理基準」づくりを支援します。
10社限定、コンサル費用は無料
❑参加企業の募集内容
1.応募資格
⑴ 都内で事業を営んでいる中小企業等(常時雇用する労働者が300人以下)であること
⑵ 高齢者が継続して活躍できる職場環境づくりに向けて、以下の《取組A》から《取組C》の全てに取り組む意欲があること
《取組A》機械・設備や作業方法等の改善により高齢者の活躍を図る取組
《取組B》組織・管理基準の改善、健康の保持増進により、高齢者の職場環境を向上させる取組
《取組C》処遇・能力開発等の制度整備により高齢者の意欲を高める取組
2.支援の内容と事業の流れ
〇事業実施期間は、令和2年12月1日から令和3年3月31日までです。
〇企業ごとに課題を整理し、職場の改善に向けてコンサルタントが手厚くサポートしてくれます。
申込みの締切日は11/20
3.応募方法
・募集企業数:中小企業等10社
・募集締切:令和2年11月20日(金)
・申込み先:「令和2年度 高齢者活躍職場改善モデル事業事務局」
(パーソルテンプスタッフ株式会社内)➡ホームページ(https://tokyo-koureisha-model.com/)
4.説明会・セミナーの開催(事前申込みが必要)
本事業の説明会が、高齢者雇用対策に関するセミナーと併せて開催されます。
・日時:令和2年10月27日(火)14時~16時
・場所:WEBセミナーにて開催
※本記事の出典:東京都産業労働局の報道発表資料(https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/10/01/14.html)
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