2025年も1ヶ月を切り、今年を振り返る時期になりました。今年のシニアのトレンドはどのようなものだったのでしょうか。
女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングスの「ハルメク 生きかた上手研究所」は、今年のシニア世代の動向を振り返り、2025-2026 ハルメク シニアトレンドを発表しました。
2025ー2026のシニアトレンドはこれだ!

ハルメクが発表した2025-2026シニアトレンドはこのような結果となりました。米の高騰、トランプ関税などデフレからインフレになるといった経済環境の変化によって疲れた心を癒すもの・コトに人気が高まりました。それぞれを詳しく見てみましょう。
シニアトレンド(1)イマ活

今を楽しむために活動することをこう呼びます。シニアの間で「豪華クルーズ」「ちょっと上質なランチ」など、自分を喜ばせる体験に人気が集中してます。ハルメクのイベントでは、「オペラ鑑賞」「大相撲観戦」など、12万円を超えるプレミアムチケットが即完売しました。高額でも「元気なうちに、今を楽しもう」と、自分の心を満足させるため、価値ある“コト”に時間とお金を使う動きが広がっています。
シニアトレンド(2)ご自愛消費

節約疲れからのリバウンドもあり、「理由があるなら高くても納得して上質なものを買いたい」「頑張った自分をいたわりたい」と、心身のゆとりを取り戻す動きが出てきました。経験を積んだ世代は、「自分に似合う」「長く使える」といった基準が明確で、数多くのアイテムを持つより「価値のある一着」を選択します。また、快眠や健康という価値を実感できるリカバリーウェアや姿勢サポート製品など“自分をいたわる”アイテムのニーズも上昇しました。自分のための納得できる消費は、今後も続いていくと予想しています。
シニアトレンド(3)戦力シニア

「おてつたび(リゾートワーク)」「タイミー(スポットワーク)」など、仕事が暮らしや趣味の一部として溶け込み、場所や時間に縛られない自由な働き方が拡大しています。50代以上が旅行や地域活動を通じて働く姿は、従来の「再雇用」や「副業」と異なり、仕事そのものが余生の生き方の一部となっているようです。経験豊かな世代が「もう一度自分の好奇心で働く」「今だからこそ、やってみたい」と好きで始めたことが、いつの間にか周囲に影響を与え、気づけば“戦力”として頼られる存在になっています。
シニアトレンド(4)再点火メイク

「今を生きる私に似合う」を美容に求める動きが拡大してようです。自分の魅力を更新するため、時間を費やす潮流に合わせたシニア向けの美容教室の出現、50代以上の美容系YouTuberの増加、高市早苗首相のメイクが変わったことが話題になるなど、大人世代のロールモデルが洗練を示しています。時代に合わせ、「自分の個性を引き出す武器」としてメイクを捉える動きはこれからも広がっていくと予想しています。
シニアトレンド(5)ならわし卒業

若者文化の「キャンセル界隈」が社会規範への拒否や苦労することへの放棄だとすれば、シニアのキャンセルは、自分を取り戻すための手放しです。生きかた上手研究所の調査では、「年賀状じまい」「墓じまい」「お中元・歳暮じまい」が進んでいることが明らかになりました。「●●じまい」により、過去の形式に縛られない自分らしい関係性や生きかたを再構築する行為が広がっています。
以上、「2025-2026 ハルメク シニアトレンド」でした。
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