【シニアも要注意】秋の不調「秋バテ」とは?調査結果から解説!

すっかり秋めいてきた今日この頃。「夏バテすることもない」と安心している人も多いでしょう。しかし、油断は禁物です。秋にも「秋バテ」があり、シニア世代にも気をつけてほしいと頃です。

女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングスの「ハルメク 生きかた上手研究所」と、ミドルエイジ女性向けWEBメディア「HALMEK up(ハルメクアップ)」は、40~65歳のHALMEK up会員の女性812名を対象に「秋バテに関する調査」をWEBアンケートにて実施しました。これからの季節に備えて秋バテの症状や対策を知っておきましょう。
→ハルメクが実施した調査に関する記事はこちらから

「秋バテ」を感じる頻度、症状の悪化・長期化について

秋バテを感じる人はどれくらいいるのでしょうか。最初に、秋バテを感じる頻度について尋ねると、全国の40~65歳女性の62%が「秋バテを経験したことがある」と回答しました。特に全体平均を大きく上回ったのは40~54歳で、72%にのぼりました。

次に、以前と比べた秋バテ症状の悪化について聞いてみました。すると、秋バテを感じている人の42%が「以前より症状が悪化した」と回答しました。

秋バテ症状の長期化についても尋ねたところ、40%が「以前より症状が長期化している」と回答しました。

シニアに知ってほしい「秋バテ」の症状・影響について

では、秋バテとはどのような症状なのでしょうか。主な症状について尋ねると、最多が「体がだるい」(66%)、次いで「疲れやすい」(65%)、「やる気が出ない」(40%)という結果になりました。

40~54歳では「疲れやすい」「やる気が出ない」が全体に比べて高く、精神面では「気分が落ち込みがち」、「イライラしやすい」なども高い結果となり、メンタル不調への影響も見られました。

秋バテによる生活への影響について聞くと、最多が「家事が負担に感じるようになった」(65%)、「プライベートで外出することが面倒になった」(48%)でした。このように、家事や外出に関する意識・行動の変化が多く挙げられました。

秋バテの具体的な症状について、以下の自由回答が寄せられました。

・気温が下がって食欲は出るが、胃が弱っているため、もたれやすくなる。食べると強い眠気が出て、頭がボーッとする。昼間うたた寝をしたりしてしまい、秋の夜長ね~なんて思っていると、疲れているはずなのに夜目が覚めて朝が辛い。(54歳、千葉県)
・ようやく夏が終わり、いろいろやりたいことをやろうと思うのに全くやる気にならない。(59歳、東京都)
・秋風を感じる頃に身体が朝からスッキリせず、なんだか寝足りないような疲れを感じながら1日をはじめる日があります。夏の疲れが残っていて仕事もまだ冷房が強く根気が効かない気持ちになります。(56歳、東京都)
・気温も下がり過ごしやすくなるんですが、体がどーんと重くなるというか、疲れが下半身に残ったままいつまでも取れない感じです。(51歳、静岡県)
・微妙な体調不良が続き気持ちも下がり気味で、ある日の夜中、理由も無いのに急に泣けて泣けてしかたなかった。あれは心の秋バテだと思っている。(60歳、愛知県)

秋バテの原因について

では、秋バテの原因とは何なのでしょうか。最も多く挙げられたのは、「夏の疲れが蓄積しているから」(79%)でした。「冷房による体の冷えや、室内外の気温差」(50%)が続き、特に55歳以上で高い結果となりました。40~54歳では「更年期症状と重なっているから」(54%)も高い結果となっています。

これらの結果から、秋バテは単なる“季節の変わり目の不調”にとどまらず、年代ごとに背景が異なることが明らかとなりました。50代後半以上の年代では体温調整の難しさや冷えへの影響が大きく、40代~50代前半では更年期の不調が重なることで、秋バテを感じやすい傾向がみられます。

シニア女性も必見!みんながしている「秋バテ対策」

では、秋バテ対策は何をすれば良いのでしょうか。

秋バテ経験者のほとんどが何らかの秋バテ対策を行っています。最も高いのは「無理をせず、疲れたらしっかり休む」(61%)、次いで「軽いストレッチや運動をする」(44%)「栄養バランスの良い食事を心がける」(42%)「温かい食べ物・飲み物をとる」(41%)と続きます。

多くの人が“無理をしないこと”を意識しており、体調を崩しやすい季節の変わり目には休養を重視する傾向がみられました。また、ストレッチや食事など、日常のちょっとした工夫を取り入れている人も少なくなく、生活習慣の見直しを通じて秋バテを乗り切ろうとする意見も見られます。

自由回答は以下のとおりです。

・のんびりする時間を多く取るように意識します。予定を詰め込みすぎないようにします。(52歳、栃木県)
・からだを冷やさない、特に首です。首がスースーしてきたらすぐに首に何かを巻きます。仕事中でも家の中でもです。(55歳、神奈川県)
・ネット時間の短縮をはかるよう時間で区切るようにしている。(56歳、兵庫県)
・水は常温で飲み、カフェインを控えて、ローヤルゼリーを少し舐めたり、ビタミンC、鉄分、亜鉛をこまめにサプリや食事で摂ります。(56歳、東京都)
・わざとオーバーに笑うように意識する。笑うことを増やすと体が楽な気がするから。(58歳、大阪府)

以上、40~65歳女性に聞いた「秋バテに関する調査」でした。本記事を参考に、秋バテ対策を行って、秋を心地よくお過ごしください。

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