【調査】15歳から79歳5,000人に聞いた「2025年夏休みのお財布事情」

もうすぐ夏休み!子世帯と一緒に出かけたり、夫婦旅行を計画しているシニアも多いでしょう。2025年の夏休みはどれくらいの金額をかけて外出するのでしょうか。

(株)インテージは、全国の15歳から79歳の男女(5,000人)を対象に実施した「夏休み」に関する調査を実施しました。2025年夏休みに対してどう考え、どのような計画をしているかを見てみましょう。

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2025年夏休みの平均予算

はじめに、今年の夏休み期間(7月19日~9月30日)の予算総額を調べました。2023年の平均60,146円をピークに、2024年58,561円、2025年57,284円と、2年連続の減少となりました。また、ここ数年の物価高や円安が夏休みの予定に「影響する(「かなり影響する」または「やや影響する」)」と回答したのは、全体の70.1%でした。

2025年夏休みの過ごし方

次に、夏休みをどのように過ごすかを複数回答で確認したところ、最も多いのは「自宅で過ごす」(37.5%)、2位は「国内旅行(宿泊あり)」(18.3%)、3位は「ショッピングや食事など」(17.2%)でした。昨年より減少しているものが多く、その中でも「キャンプ/バーベキュー」「公園」「テーマパーク」と屋外アクティビティでの減少が顕著です。猛暑のために暑いところで過ごすのを控えようとする防衛意識の高まりが伺えます。今年のゴールデンウィークに続き、行動は控えめとなる見込みです。

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「今年の夏休みがもし猛暑でなかったら」と仮定し、希望する過ごし方(理想)を質問しました。その結果、ギャップが最も大きかったのは「テーマパーク」で予定者の3.5倍が希望していました。次いで「遊園地」が3.2倍、「大阪・関西万博」が2.4倍でギャップが大きい結果となりました。この結果から、本当は屋外に行きたい気持ちはあるものの叶えられない現実があることが見えてきました。

2025年夏休みで海外旅行にかける金額

では、海外旅行の予算はどうでしょうか。2023年の平均513,987円から2024年の443,058円、そして今年は401,707円と、2年連続で減少しました。2025年は昨年から4万円減少、前年の90.7%の金額です。一昨年と比べると、2割以上減少しています。

渡航先を見ると、最多は「韓国」で23.7%。昨年に比べて人気が大きく増加しました。比較的予算が低めの「韓国」への旅行が多くなるため、全体の海外旅行にかける予算が押し下がっています。

海外旅行、1ドル何円なら行きたい?

最後に、1ドル何円なら海外旅行に行きたいかを聞いてみました。ドル円相場一時160円台に達し、最近は145円前後で推移していますが、生活者は1ドル何円くらいなら海外旅行に行きたいと思うのでしょうか。

海外旅行に行きたいと思う為替相場の最多は「100円〜110円未満」でした。海外旅行意向者の約半数が「100円未満」「110円未満」を希望しています。最近の為替相場では旅行意向は低く、「140円台以上」でも行きたい人は意向者のうち1割弱となっています。過半数が許容する「100円未満」「110円未満」とは40円以上の開きがあり、為替相場が大きな足かせとなっている可能性があると分かりました。

2025年夏休みのお財布事情・まとめ

調査結果から、「猛暑」と「物価高・円安」というキーワードが見えてきます。

ここ数年「猛暑」が続いていますが、夏休みの過ごし方で屋外で長時間過ごさざるを得ないものは昨年に比べて減少しています。また理想と現実のギャップも大きく、今年一層の猛暑に対する防衛意識の高まりを感じました。猛暑に対する危機感は、2025年5月に実施した「猛暑に関する調査」で猛暑対策費用が前年に比べて2桁近く増加という結果からも伺えます。

「物価高・円安」としては、全体の7割が夏休みの予定に「影響あり」と回答しているだけでなく、今年は猛暑影響も相まって、活動が全体的に控えられるという行動面にも現れそうです。また、海外旅行においては、昨年も人気であった「韓国」に今年はさらに集中します。比較的安く楽しめる旅行先へのシフトが見られます。

このように、今年の夏休みは「猛暑」と「物価高・円安」が影響し、あまりお金をかけずに行動が控めとなる見込みです。

以上、全国の15歳から79歳の男女(5,000人)を対象に実施した「夏休み」に関する調査でした。これから夏休みの計画をする人の参考になりましたなら幸いです。

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