シニアの関心事といえば健康ですが、健康でいるためにシニアはどのような取り組みをしているのでしょうか。
雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50~79歳のハルトモの女性538名を対象に「健康に関する意識と実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。シニア女性の健康への取り組みについて見てみましょう。
50歳から79歳シニア女性に聞いた「健康にかけている金額」
調査の結果、1年間で健康にかけている平均金額は全体で138,569円でした。前年調査から約10,000円増加しています。
健康にかけるお金の内訳を見ると、最も高いのは「運動サービス」で平均40,584円。前年から約5,000円増加しています。そのほか、「サプリメント」「健康食品」はそれぞれ約2,800円増加しています。
年代別に見ると、60代70代の最多は「運動サービス」ですが、50代で最多は「医薬品、医療品」でした。
健康に関する項目別にお金を掛けている割合を見ると、「運動サービス」は48.1%、「サプリメント」が52.0%、「医薬品・医療品」が74.9%でした。全年代で最多は「医薬品・医療品」でした。
健康に関してお金を使っているその他のものとして、以下のコメントが寄せられました。
「3万円。トクホ飲料をケースで取り寄せて飲んでいる」(東京都 66歳)
「10万円。ヤクルト、コラーゲン入り飲料」(埼玉県 76歳)
「DHAを飲んで認知症にならないようにする」(東京都 68歳)
サプリ消費者の健康意識・実態について
次に、サプリメントに1円でもお金をかけている人(サプリ消費層)とそうでない人(非該当層)の意識実態を比較しました。すると、5年後の健康状況は「不健康だと思う」と回答した割合はサプリ消費層で15.4%。非該当層は11.6%と3.8ポイント高い結果となりました。
「ボケたくない」意識割合はサプリ消費層で86.8%。非該当層は76.0%と10.8ポイント高く、「筋肉をつけたい」意識割合はサプリ消費層で62.9%。非該当層は54.7%と8.2ポイント高い結果となりました。
「フィットネスジム・スポーツクラブ、運動教室」の利用割合はサプリ消費層で35.4%で、非該当層は19.8%と15.6ポイント高く、「疲れやすい/疲れが抜けない」割合は、サプリ消費層で41.4%。非該当層は29.8%と11.6ポイント高い結果となりました。
全体的にサプリ消費者のほうが健康志向であることが分かりましたが、同時に疲れやすいなど不調を感じる人が多いことも明らかになりました。
50歳から79歳シニア女性の行っている運動について
行っている運動について聞いてみると、「ストレッチ・体操」が最も高く75.5%、次いで「ウォーキング」の68.8%、「体操・ラジオ体操」の42.8%と続きます。いずれも前年から4~6ポイント程度減少しました。
シニア女性の健康全般に関する意識や悩みについて
最後に、健康全般に関する意識、悩みについて尋ねました。最も回答が多かったのは前年に引き続き「健康のための活動をしたいが、継続的に行うことが難しいと感じる」で39.6%でした。次いで「健康に関する正しい情報がわからない、何を信じたらよいのかわからない」が22.7%で、前回調査から3.8ポイント増加しました。
50代60代の2番目に多いのは「健康のための活動をしたいが、費用負担が大きい」でした。
以上、シニア女性に聞いた「健康に関する意識と実態調査」でした。
健康のために何か始めようとしている人や、活動時間を増やしたい人は自宅でできる体操などを増やしてみると良いかもしれません。お金をかけなくても健康へのアプローチはできるので、取り組みやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。
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