5月26日(火)の記者会見にて加藤厚生労働相は「屋外で人と十分な距離が確保できる場合にはマスクを外すこと」と熱中症にも注意するよう呼び掛けています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためマスクを着用する機会が増えましたが、これからの暑い夏には熱中症にも気を付けなければいけません。
熱中症の患者の約半数は高齢者ともいわれています。
今回は、マスク着用における熱中症対策についてご紹介します。
マスクをすることで口元に熱を保ち、熱中症へと繋がる
自粛生活が続いたことによって家の中で過ごす時間が増えました。その結果、暑さに慣れていない体になってしまい、熱中症になり安い体へと変化。
マスクをしていることで口元に熱を保ち、マスク内が保湿されて喉が乾きにくくなります。そのため、水分補給しなくなるので“隠れ脱水”に繋がり、熱中症になりやすいのです。
熱中症の症状例
・だるい、体調不良など
・めまいや立ちくらみ
・こむら返り
・体が熱い・吐き気や嘔吐・頭がガンガンする・大量に汗をかく
〈重症〉
・返事がおかしい
・意識消失
・けいれん
・体が熱い
・自分で水が飲めない
熱中症の症状はこのように様々。特に高齢者は、暑さやのどの渇きを感じづらく屋外だけでなく屋内でもなりうる可能性があります。
重症化すると死に至る可能性もありますが、正しい知識と適切な行動で防ぐことが必要です。
熱中症の予防対策
①暑さを避けましょう
・室内では扇風機やエアコンを使って温度を調節しましょう
・外出時には、日傘や帽子を着用し、日陰でこまめな休憩を取りましょう
・あまりに気温が高い時間帯はなるべく外出せずに涼しい室内で過ごしましょう
②マスクを外しましょう
・2m以内に人がいない場合には、マスクを外す時間を作りましょう
③こまめに水分補給をする
・時間を決めて意識的に水分補給をしっかりする
・カフェインを多く含むコーヒーや緑茶、アルコール類は利尿作用があるため水分補給には適しません
・一番良いのは経口補水液
・汗をかいたときには塩分補給も忘れずに
④日頃から健康管理をしましょう
・睡眠時間をしっかりと取りましょう
・体調が悪いときには無理せず静養すること
⑤暑さに備えた体作りをしましょう
・汗をかきましょう(お風呂や熱めのシャワーでもOK)
・軽めの運動をしましょう(ウォーキングなど)
熱中症かな?と思ったら
・暑いところから逃げ、涼しい場所へ移動する
・体を冷やすこと(首筋や脇の下に氷枕など)
・水分や塩分を補給をする(経口補水液や食塩水)
環境省のサイトでは、熱中症を予防することを目的とした暑さ指数(WBGT)が毎日、示されていますのでご参考にしてみてください。
⇨環境省熱中症予防情報サイト
【引用元:熱中症予防対策 – 厚生労働省】
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