高齢者などの脳の健康維持に役立つスマホアプリ『脳にいいアプリ』がいま、地方自治体の市民向けサービスとして広がってきました。
東京都八王子市や渋谷区、埼玉県越谷市などの自治体が採用する一方で、愛媛県松山市でも今年7月、高齢者向け健康施策の一環として導入され(四国では初)、全国に普及しつつあります。
果たしてアプリのどんな機能が脳にとっていいのでしょうか。
松山市の事例をもとに見ていきます。
松山市が高齢者向けにサービス開始!
愛媛県松山市では高齢者向け健康施策『高齢者いきいきチャレンジ事業』において、ITサービス事業の㈱ベスプラ(東京・渋谷区)が運営する「脳にいいアプリ」および「健康ポイントサービス」を今年7月13日より導入しました。
市内に住む高齢者の外出機会を増やしたり、健康習慣を広めることで、健康寿命を延ばしていくことが最大の目的です。
具体的には、松山市の指定するイベントに参加したり、当アプリを持って歩いたり、脳トレしたり、脳に良い食事をすると、適切な運動や食事などの健康目標を達成したとして“健康ポイント”が付与される(貯まる)という仕組みです。
そのため、楽しくて無理なく健康習慣を身につけることができます。
貯まったポイントは、道後温泉別館飛鳥乃温泉で利用できるほか、PayPayポイントにも交換が可能で、幅広く利用できるところがメリットです。
このように運動と社会参加を組み合わせた健康施策であること、地域のシンボル・道後温泉と結びつけたことなどが高く評価されています。
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歩く、脳トレ、脳にいい食事をアプリが後押し
脳科学に基づいた脳の健康維持アプリ『脳にいいアプリ』は、認知症研究の世界的権威・カロリンスカ研究所の成果をベースに開発され、運動・脳トレーニング・食事などの活動が管理できる無料の健康アプリです。
たとえば「歩いて運動」「隙間時間に脳トレーニング」「脳に良い食事を食べる」といった行動を促し、脳と体の健康を維持します。
このアプリは内閣府の科学者審査員賞なども受賞しました。
また、本アプリを通じて家族と写真や動画を共有し、健康管理もできるという「家族サイト」サービスも提供されています(費用は1家族・月500円)。
この記事と画像の出典:㈱ベスプラおよび松山市 公式サイト
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