「人生100年時代」が現実のものとなってきたようです。
100歳以上の高齢者が8万450人となり、初めて8万人を超えたと厚生労働省が9月に発表しました。
このうち女性が7万975人で、全体の約88%を占めています。
国内の最高齢者(男女)の方々をご紹介いたしましょう。
約9割が女性、現実味増す「人生100年時代」
1971年は100歳以上がなんと339人に過ぎなかったのが、この年より50年連続で過去最多を更新しています。
今年は100歳以上の高齢者が昨年の同時期から9176人も増えました(9月1日時点)。
ここ数年は毎年2千~4千人程度の幅で増えていたのですが、今年は一気に激増しました。
今年度中に100歳になられるのは41802人。
新たに100歳となった1920年(大正9年)生まれの方々に長寿が多かったことが、激増した要因の一つです。
トップは今年も、ご長寿自慢の「島根県」!
一方、都道府県の人口10万人あたりの人数で比べてみますと、島根が127.6人と8年連続で最多でした。
高知が119.77人、鳥取が109.89人と続いています。
最も少ないのは31年連続で埼玉の40.01人、次いで愛知が41.79人、千葉45.98人でした。
最高齢者は素敵なおじいちゃん、おばあちゃん!
国内の最高齢者は福岡市の女性、田中カ子さんで117歳、男性は奈良市の上田幹蔵さんで110歳です。
【女性の最高齢者】
田中 カ子(かね)さん 117歳
明治36年1月2日生、福岡県福岡市在住
<2018年7月22日から国内最高齢者>
『福岡市内の有料老人ホームに入所されています。
普段からオセロを楽しむなど、元気で過ごされています。
おいしいものを食べ、計算などの勉強をすることが長寿の秘訣とのことです』
ギネス認定の世界最高齢者
「みんなのおかげ。死ぬ気が全然せんです!」
❑田中さんが入所する福岡の有料老人ホーム「グッドタイムホーム1・海の中道」(運営:㈱創生事業団)が公表した紹介文(以下)です。
素敵なお人柄がよく分かりますね。
『田中カ子さまは今もお元気に過ごされています。
2018年7月22日に長寿世界一ならびに日本一となり、ギネス認定もされています。
田中さまに長寿について伺ったところ、「皆さんのおかげです」と周囲への感謝を繰り返し述べられました。
103歳の時に大腸がんを患い、約5時間の手術をしましたが、それ以外は大病もなく、元気に過ごされています。
日々3食欠かさず食事をとり、お気に入りの缶入りカフェオレを毎日3,4本飲む。
元気の秘訣は?の問いには「オセロ」とのことで、職員との勝負を楽しまれています。負けず嫌いで勝つまで続けることもあるとか。
オセロ以外にも習字や計算をご趣味にされており、何事も“粘り強く”を信条にされています。
今後は?の問いには「おいしいものを食べて勉強をして、これ以上ありません」「みんなのおかげ。死ぬ気がせんです」と力強くお答えになられました』
長寿の秘訣は「自然に身をまかせること」
【男性の最高齢者】
上田 幹藏(みきぞう)さん 110歳
明治43年5月11日生、奈良県奈良市在住
<2020年8月22日から男性の国内最高齢者>
『奈良市内の介護老人保健施設に入所されています。
110歳の現在も、身の回りのことは、全般にご自身で頑張ってされています。
身体を動かされることがお好きで、日頃からリハビリやレクリエーションにも積極的に取り組んでおられます。
長寿の秘訣は「何も考えずに自然に身をまかせています」と笑顔でお話しされていました』
出典:厚生労働省プレスリリース
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