通信教育で広がる自分の可能性【前編】~シニア世代のリカレント教育事情 Vol.3

『ライフワークは“学び”~シニア世代のリカレント教育事情 Vol.1』はこちらから
『通信教育で自分を満たす~シニア世代のリカレント教育事情 Vol.2』はこちらから

6月に開催された「人生100年時代構想会議」が「人づくり革命」の基本構想を発表したこともあり、今年は“リカレント教育元年”と言われています。政府は、学ぶために長期で職場を離れられる社内制度や教育訓練給付の拡充、技術者のリカレント教育コースの設置などを謳っていますが、全国の46の私立大学で行なわれている通信教育に対する視点が抜け落ちている。これが一番大きな問題点だと思います。(→「リカレント教育」とは?|おとなの住む旅 用語解説

私は1992年から1年間、ハーバード大学で在外研究を行う機会があり、アメリカの「学び直し」の場の実際を目にしました。ハーバードのロースクール、とりわけケネディスクール(公共政策大学院)では、私の印象ですが学生の約3割から4割近くが社会人経験者で、話を聞くと、違うキャリアを目指すために学んでいるという学生がとても多いことに驚きました。アメリカは労働者の流動性が極めて高い。自分の能力をさらに発揮させるためや、給料を上げるために転職するのが通例です。だから社会人になっても学ぶことは当たり前の社会。日本でも徐々に流動性を高める仕組みができていますが、社会全体としてはまだまだです。

こうした現状では、まず、キャリアアップのために何か月も職場を休むことができない。いくら国が制度を整えても、実際にその制度を利用するのは難しい現状があります。そういう意味で通信教育はリカレント教育の大きな柱になる。働きながら学ぶ、というのが前提の教育システムだからです。この点を政府には、十分認識してほしいと願っています。

創価大学は、他校の通信教育部と比べると社会人学生・シニア世代の学生が増加しています。その背景には、整備された学習環境がありました。次回は創価大学通信教育部の魅力に迫ります。

『通信教育で広がる自分の可能性【後編】~シニア世代のリカレント教育事情 Vol.4』へ続く

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