ユーザーが選んだ最新の「移住希望地ランキング」が3月1日に発表され、トップは4年連続で「静岡県」でした。
年代別にみると、60代以上のシニア層では千葉県や神奈川県が上位圏(ベスト5以内)に入るなど、若い年代に見られない特徴もあります。
コロナ禍で始まった、東京都を取り巻く各県(近くの県)に移住するというトレンドは、まだまだ続くのでしょうか。
「静岡県」4年連続で人気トップ!
今回の「2023年 移住希望地ランキング」は、認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京・千代田区)が移住希望者(窓口での相談者、セミナー参加者)向けのアンケートを取りまとめたもの(2023年1月~12月実施、回答者17,056名)。
では、最近のユーザーが志向する人気の移住希望地を見ていきましょう(以下、窓口相談者とセミナー参加者に分けて集計し掲載)。
■移住希望地ランキング(2021-2023年)
昨年1年間の移住相談窓口でのアンケートによると、2020年から4年連続で「静岡県」が1位でした。
多くの年代から支持され、特にアクセスや利便性の良さが人気の理由です。
静岡県は移住フェアやセミナーのほか、市町の移住担当者と直接話せる「出張相談デスク」を70回開催するなどの取り組みも評価されています。
そして、大きくランクアップしたのは、2位の群馬県(前回9位)と7位の北海道(前回12位)、9位の山口県(前回15位)でした。
群馬県は地震が少ないなど安心安全なまちとして、また生活費や教育費の安さなどから、特に子育て世代の相談が急増しています。
東京から100キロ圏内と近く、テレワーク層の人気も高いエリアです。
北海道はコロナ禍後、旅行や帰省で訪れる人が増えた結果、移住のニーズが高まっています。
また、テレワークに関する相談も増加。当初は関東近県に集中していたテレワーク移住が北海道にも広がってきたようです。
山口県はデジタルマーケティングを活用し、SNSやWEB広告で発信した結果、東京などで開催する移住セミナーへの参加が増えています。
■年代別 移住希望地ランキング〈2023年 窓口相談者〉
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セミナー参加者、1位は初の「群馬県」!
セミナー参加者のアンケートによると、前回14位だった群馬県が初めて1位になりました。
群馬県では、「古民家DIY」や「FPに聞く移住のお金」など移住希望者のニーズに即したセミナーを年51回実施したことなどが功を奏しています。
なお、今回のアンケートでは「移住先で希望する就労形態」も尋ねたところ、テレワークが11.1%(前回7.7%)に増えました。
テレワークは業種こそ限られるものの、働き方の選択肢の一つとして定着してきたのではないでしょうか。
この記事と画像の出典:認定NPO法人ふるさと回帰支援センター 公式サイト
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