シニア世代の『本当に住みやすい街大賞2023』(首都圏版)が先週公表され、1位に浜町(東京都中央区)、2位に西白井(千葉県白井市)、3位に大泉学園(東京都練馬区)が選出されました。
これらの街(駅)はなぜ、シニアにとって暮らしやすいのでしょうか。
住み替えや二地域居住(二拠点生活)などを検討している方は、大いに参考になりそうです。
二拠点生活ユーザーも必見!
この調査リポートは住宅ローン専門金融機関最大手のアルヒ(ARUHI、東京・港区)が12月15日、「本当に住みやすい街大賞2023」のシニア編として発表したものです。
調査方法は同社の住宅ローン利用者の購入物件データ(1都3県、2021年8月から1年間)を基に、「生活環境」「レジャー環境」「福祉・医療環境」「街の安全性」「交通の利便性」の5つの基準で分析。
住宅・不動産の専門家による選定委員会(委員長:櫻井 幸雄氏)が審査のうえ決定しました。
主なコンセプトは理想や憧れではなく、実際にその地域で生活するという視点から“本当に住みやすい街”を探り出し、住まい選びの参考にしてもらうことです。
では、トップ3の街が選ばれた理由を見ていきましょう。
第1位 浜町(都営地下鉄新宿線)〈東京都中央区〉
江戸情緒と多彩なグルメの街
【評価ポイント】
❑駅周辺に「ピーコックストアトルナーレ日本橋浜町店」があり日常生活の買い物に便利。
「浜町公園」「隅田川テラス」など自然を身近に感じられるスポットも豊富。
❑江戸の情緒と多彩なグルメが楽しめる「人形町商店街」「甘酒横丁」が駅から徒歩10分圏内にあり、ショッピングや食事も満喫できる。
❑都営新宿線浜町駅のほかにも6つの駅が利用でき、千葉県や神奈川県方面への移動にも便利。
羽田・成田両空港とバスで接続できる「東京シティエアターミナル」も徒歩圏内。
❑「中央区役所」「聖路加国際病院」などに停車し、小学生以上は100円で利用できるコミュニティバスがあり、公的手続きや通院などの移動手段として便利。
第2位 西白井(北総鉄道北総線)〈千葉県白井市〉
「高齢者みまもりネット」が好評
【評価ポイント】
❑「千葉ニュータウン事業」による計画的な街づくりで自然に囲まれた良好な住空間を形成。
車道と分離させた平たんな歩道があり安心安全に歩ける環境も整う。
❑「マルエツ西白井店」など日常生活の買い物に便利な施設が駅から徒歩5分圏内に集結。
コミュニティバス「ナッシー号」ではスパや市民プールにもアクセスでき、余暇を楽しむ際の移動手段としても便利。
❑白井市では関係各所と連携して「しろい高齢者みまもりネット」を構築し、困っている高齢者などを見つけた際に必要な窓口に連絡しやすい環境をつくるなど、安心して生活できる体制を整えている。
第3位 大泉学園(西武池袋線)〈東京都練馬区〉
福祉サービスも充実、高齢者に優しい街
【評価ポイント】
❑買い物施設「グランエミオ大泉学園」「ゆめりあフェンテ」は駅からペデストリアンデッキで直結し、買い物のしやすい環境が整う。
❑駅周辺の住宅地は平たんな道が多く、凶悪犯罪が少ないなど落ち着いた環境が魅力。
北側の「風致地区」に指定されたエリアでは良好な自然的景観が維持されている。
❑駅周辺に医療・福祉施設が点在し、高齢者の増加に応じて行政の福祉サービスも充実。
「順天堂大学医学部付属練馬病院」のリニューアルなど地域医療の拡充も図られている。
(→サービス付き高齢者向け住宅『Villageリーシュ上石神井』)
この記事と画像の出典:アルヒ㈱公式サイト
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