独居の高齢の親を心配する子世代注目、孤立死を防ぐマニュアルが公開!服装が季節外れなど気づきの要点は必見!

マンション管理会社大手がこのほど、独居高齢者の孤立死を防いだり、発生時に適切に対応するためのマニュアルを作成し(一般にも公開)、注目を集めています。

特にマニュアルにある「孤⽴死に⾄る前の気づきのポイント」などは管理のプロならではのノウハウ。
服装が季節に合っていないといったチェック項目も必見です。

一人で暮らす高齢の親を心配している子世代の皆さんは、そんな“事前に気づけるポイント”など、チェックしてみてはいかがでしょう。

管理のプロ作成「孤立死対応マニュアル」

独居高齢者の孤立死を発見するきっかけとなる「最近姿を見かけない」「新聞がたまっている」「異臭がする」などの異変に最初に気づくのは、マンションなら管理員であることが少なくありません。

そこで、大和ハウスグループの分譲マンション管理会社・大和ライフネクスト(東京・港区)は、自社の管理員等にアンケートを行い、約1700件の回答をもとに管理員向け「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」を作成しました。

孤立死が社会問題となっていることから、同社は管理マンション以外でも参考にしてもらいたいとして、同時にウェブサイトで広く一般に公開しました。

同社のマニュアル公表に敬意を表するとともに、その一部をご紹介します。

△「近隣住民」もキーマンなので、子世代は「親の異変に気づいたら連絡をください」と依頼しておきたい

➊孤⽴死に⾄る前の気づき(管理員)

孤⽴死に⾄る前の段階では、病気や認知症等の精神疾患を発症しているケースもあります。

以下の表のような状況では精神疾患などが疑われます。
この場合は、親族や地域包括支援センターにつなぐことが必要。
適切な⼈につなげれば、孤⽴死は未然に防ぐことができるのです。

【孤立死に至る前の気づき】

🔳気づきのポイント
⑴服装➡ 季節に合っていない、乱れがみられる
⑵⾏動➡ 今まで必ず出席していた会合に来なくなった、消防点検などで入室を拒否するようになった
⑶健康状態➡ ⾜腰が弱っている、栄養状態が良くないようにみえる
⑷発言➡「死にたい(⾃殺願望)」「いなくなりたいなあ」といった深刻な発言がある
⑸親族・家族との関係➡ 配偶者の死など⼤きな精神的ダメージを受けている
⑹認知症に顕著に表れる症状はないか➡
・同じ話を何度も繰り返す
・突然怒り出す
・ゴミ出しの日が分からない
・徘徊(⾃分の家が分からずに歩き回る)
・幻聴、幻覚

⇒【およそ6割が「親の孤独死」対策をしている!】高齢者一人暮らしの『親の孤独死防止対策アンケート』を公開

➋孤⽴死が発⽣した時の気づき(管理員)

「孤⽴死が発⽣しているのでは?」と疑われる場合、どう確認すればよいのでしょうか。

【孤立死が発生した時の気づき】

🔳気づきのポイント
⑴集合郵便受け➡ 新聞、チラシ、郵便物があふれていないか
⑵管理事務室➡ 外出やゴミ出しで姿を⾒かけるか
⑶宅配ボックス➡ ⻑期間滞留している荷物はないか
⑷水道メーター➡ 前回の検針からメーターが動いているか
⑸バルコニー➡ 洗濯物が⻑期間⼲したままになっていないか
⑹玄関ドア・通気口➡ 異臭の発⽣はないか、宅配便や置き配などに使⽤する段ボールが積まれていないか
⑺窓ガラス➡ ハエなどが⼤量に発⽣し、窓ガラスの内側に⽌まっていないか

⇒【高齢者におすすめの新刊本】「在宅ひとり死のススメ」上野 千鶴子著

➌【対応策】居住者、社会への提案

(ごく一部を紹介)
⑴ホームセキュリティに加入
鍵預かりサービスのあるホームセキュリティに加入すれば、親族と連絡がつく場合は管理員などが早期に住⼾内を確認できます。
⺠間事業者のほかに、地⽅公共団体による⾒守り装置の設置なども有効です。

⑵地域全体で⾼齢者を⾒守る体制を
緊急連絡先の整備、⾼齢の入居者の把握、地域包括支援センターをはじめ⾏政との連携など、地域全体で⾼齢者を⾒守るための協⼒体制をつくることは可能であると考えます。

「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」はこちら

この記事と画像の出典:大和ライフネクスト㈱ 公式サイト

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