恒例の『ペットにかける年間支出調査2021最新版』が今春発表されました。
昨年1年間にかかった費用は犬が約35万円、猫が約17万円と前年より増加。
特に質の高いフードやサプリメントなどの支出額がアップしています。
背景として、コロナ禍における健康志向が人からペットにも波及していることが明らかになったのです。
詳細を見ていきましょう。
「ペットにかける年間支出調査2020」が今春発表されました。 コロナ禍にあった2020年は、外出自粛をしたりと例年とは違った1年でしたが、ペットにかける費用も治療費が増えた一方で、ペットホテル代が大幅に減少するなど支出の中身は様変わりしています。 私たちの生活の変化に伴い、一緒に暮ら...
犬は約7千円、猫は約4千円アップ
今回の調査データは、ペット保険事業最大手のアニコム損害保険(東京・新宿区)が保険契約者約2,200名に対し、2021年の1年間でペット1頭にかけた費用について聞いたものです。
この1年間にかかった費用は犬が345,572円(前年比102.1%、7011円増)、猫が169,247円(前年比102.7%、4412円増)と、犬猫ともに増加傾向が見られました。
⇒【高齢者が飼うのにオススメなペットは?】トイプードルなど人気犬種ランキング2022を紹介!
支出額最多はフード、高まる健康志向
最大の支出項目は犬猫ともに「フード・おやつ」で、犬は約6.6万円(前年比101.8%)、猫が約5.3万円(前年比123.0%)です。
特に猫のフード代が増えた(23%増)理由としては、「病気のため療法食に変えた」「体のために質の良いフードや自然食品に変えた」といった、愛猫の健康を気遣う声が多かった一方で、「家にいる時間が長く、ついおやつを与えてしまった」というコロナ禍ならではの回答も見られます。
犬はサプリメントが大幅増!
犬で最も増えた(前年比)のは「サプリメント」でした。
理由としては「加齢のため」「若齢の関節炎のため」、その他に「腸内フローラを改善するため」という声も。
人で話題の腸内フローラを意識する飼い主も増えているようです。
健康志向がペットにも及んできたことで、そんなサプリメントの意外な商品がよく売れています。
ブーム呼ぶ「見守りカメラ」
2021年に新たに購入したIoTアイテムを聞いたところ、犬猫ともに「見守りカメラ」が最多でした。
また、猫では「自動給餌器」「システムトイレ」を約1割の飼い主が購入しています。
⇒【ペットと暮せる「高齢者向け賃貸住宅」特集】アクティブシニアにおすすめ!東京都内の「ペット共生型住宅」4選
小型犬より安い「中型犬 31万円」
犬の体格別に見てみると、支出額は“中型犬”が最少でした。
特に「病気やケガの治療費」「しつけ・トレーニング料」「洋服」などが少なくなっています。
もっとも、「フード・おやつ」「飼育に伴う光熱費」などは、体格に応じてかかる費用が変わってきます。
大型犬を迎えるときは、費用の備えも必要です。
美容・医療は自分よりペット優先!
自分よりもペットに費用をかけているものは、最多の30.4%が「美容院(理髪店)」、次いで28.7%が「医療費」でした。
また、「食費」と回答した飼い主が20.7%もいます。
これらの理由としては「ペットの美容代は惜しまない分、自分は美容院の回数を減らしています」「長生きしてほしいから」「健康維持は飼い主の義務です」など、愛犬の健康を気遣う飼い主の声が多数寄せられました。
この記事と集計表の出典:アニコム損害保険 公式サイト
🔽ペット飼育に関する記事
全国のネコ愛好家から支持を集めるツイッター「#てらねこ、那須の長楽寺(ちょうらくじ)」は、寺の住職が6匹の猫に囲まれる朝食の風景が一番の名物。「猫全部盛り」「猫ましまし」等の言葉を添えた投稿が話題となり、フォロワー数が25万人を超えるスーパー人気住職ですが、そんな日常を綴った初めての書籍が来月発...
社会問題の一つであり、ペット共生をするにあたって忘れてはいけないのが犬猫の殺処分です。平成30年度の犬猫の殺処分数は、昭和49年度の122万頭の約3.1%である3.8万頭にまで減りました。122万頭から大幅に減少し、保護犬・保護猫を積極的に受け入れる風潮になってきたものの、殺処分されているま...