社会問題の一つであり、ペット共生をするにあたって忘れてはいけないのが犬猫の殺処分です。平成30年度の犬猫の殺処分数は、昭和49年度の122万頭の約3.1%である3.8万頭にまで減りました。122万頭から大幅に減少し、保護犬・保護猫を積極的に受け入れる風潮になってきたものの、殺処分されているまだ3万頭もいるのです。今回は、そんな犬猫の殺処分に関する意識調査を株式会社Wizleapが実施しました。
【調査概要:犬の殺処分に関する意識調査】
調査日程:2020年1月20日〜2020年1月22日
調査方法:インターネット
調査人数:1053名
犬猫は飼っている?
まず、犬猫を飼っているかと聞いたところ、犬を飼っている方が217人、猫を飼っている方が164人で、両方買っている方は33人でした。約40%の方がどちらかは飼っている結果となりました。
ペットに避妊はしている?
次に、殺処分の大きな要因である「育てる気のない子を出産させるのを防ぐ」大きな手段である「避妊手術」について質問。
7割近くの方が「避妊・去勢手術をしている」と回答しました。避妊手術は多くの飼い主に広まってきているようです。
逆に、避妊手術を受けさせない方はどのような理由で受けさせていないのでしょうか。お聞きした結果、以下のようになりました。
特にこれといって圧倒的に多い理由はありませんでした。しかし、人によって理由がさまざまなようです。
殺処分について
最後に、犬猫の殺処分についてどう思うか聞いてみました。
9.1%の方が「殺処分はすべき」、64.8%の方が「殺処分はすべきでない」と回答しました。それぞれの方について理由をお聞きしました。
「殺処分はすべき」と回答した方
10代男性/千葉県・・・国や行政では動物の世話をしきれないうえに、これ以上不幸な命を生まないためにはやむを得ないと思うから。
20代女性/大阪府・・・ある程度は仕方ないと思います。すべてを生かしていたらキリがないし。可哀想だが、猪などは殺すのに、犬猫はダメな理由がないので。
40代女性/兵庫県・・・かわいそうだが保健所にも保管場所が限られるだろうから仕方ないと思う。それより捨てた人間を見つけて処分すべきだと思う。
「殺処分はすべきでない」と回答した方
30代男性/愛知県・・・犬猫の年齢にもよるが、人間と同じ哺乳動物なので、飼い主がいないからって殺処分するのは残酷極まりないです。
40代女性/北海道・・・ペットを飼う時に安易に飼うのではなく、飼い主がきちんと最後まで責任を持って飼うことが絶対条件で、捨てたり無駄に繁殖させたりする飼い主にはペナルティを与えるような制度を作って欲しい。動物の命も人間同様に大切に考えて欲しい。
20代男性/京都府・・・人の意思によってペットにされたのだから、最後までペットとして飼わないとならない。マイクロチップを導入することも大切だが、購入する人も限定されなければならないと思う。
殺処分についての見解はさまざまでした。賛否両論はあるものの、少しでも減少することを願ってやみません。ペットを飼う際には、先を見据えた行動が大切です。
出典:PRTIMES
引用:https://hoken-room.jp/pet/7946
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