2022年版の「住みたい田舎ベストランキング」が先週発表され、「人口20万人以上のまち」では秋田県秋田市が「シニア世代部門」で初めて1位を獲得しました。
高齢者に優しい都市を目指す秋田市は、緊急時の通報システムなどシニア層への手厚いサポートが高く評価されています。
二地域居住や移住を検討中のアクティブシニアにとって、同ランキングは居住地を選ぶとき大いに参考になりそうです。
シニア世代の皆様へ暮らしてみたい街での〝お試し居住〟を提案してきた当サイトですが、このほど「2021年版住みたい田舎ベストランキング」が発表されましたので、リポートいたします。(→「トライアルステイ(お試し居住)」とは?|おとなの住む旅 用語解説) このランキングは、移住者向け情報...
豊後高田市、2年連続全世代で1位!
このランキングは、宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号(1月4日発行)に掲載されました。2013年に始まり、今年は10回目。
移住の促進に積極的な市町村を対象に、同誌が移住支援策や医療、子育て、自然環境、就労支援、移住者数など276項目に及ぶアンケート調査を実施。
751の自治体の回答をもとに、田舎暮らしの魅力を同誌が独自に数値化したものです。
人口規模別に5グループに分け、シニア世代など3部門で評価しています。
特筆すべきは「人口1万人以上3万人未満のまち」で、大分県豊後高田市が若者世代・単身者と子育て世代、シニア世代の全3部門で2年連続の1位となり、10年連続ベスト3入りを果たしたこと。
豊後高田市は173項目もの移住支援の施策などが支持を集めたためで、全国有数の移住先進地と言えるでしょう。
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➊人口1万人未満のまち【シニア第1位】「北海道沼田町」
❑沼田町の住みやすさのポイント
⑴旭川は生活圏、札幌は日帰り圏
⑵役場、学校、駅などが500m圏内のコンパクトタウン
⑶妊娠・出産、子育て、教育に手厚い支援
⑷住宅取得の助成が充実
町をまるごと楽園化!
【沼田町長 横山 茂氏が語る】
『高校生まで医療費無償化や子ども1人にブランド米「雪中米」1俵の贈呈など独自の制度も年々進化しています。ホタルや化石、北海道唯一の喧嘩あんどん祭り等のオンリーワン資源を宝に変え、楽園づくりに取り組んでいますので、魅力いっぱいの北海道沼田町をのぞいてみてください!』
➋人口1万人以上3万人未満のまち【シニア第1位】「大分県豊後高田市」
❑豊後高田市の住みやすさのポイント
⑴173項目の移住・定住支援策で、子どもからシニア世代まで住みよい環境
⑵楽しい暮らしサポーターズ事務局やNPO法人アンジュ・ママンをはじめ、市民による活動が盛ん
⑶千年の歴史と仏教文化が彩る国東半島に立地。泉質の異なる6カ所の温泉も
全ての世代が住みやすい環境が自慢
【豊後高田市長 佐々木 敏夫氏が語る】
『これまで「高校生までの医療費無料化」等の子育て支援、移住者向けの定住促進無償宅地などを整備してきました。「玉津プラチナ通り」では高齢者にとって楽しいまちづくりに取り組んでいます。誰もが安心して暮らせるまちに向けて、スピード感をもってまちづくりを推進してまいります』
➌人口3万人以上5万人未満のまち【シニア第1位】「大分県臼杵市」
❑臼杵市の住みやすさのポイント
⑴海と山が迫る自然環境と、国宝の臼杵石仏や城下町の面影を残す歴史・文化が共存
⑵ユネスコ創造都市ネットワークに加盟認定された、多彩で豊かな食文化を守り継ぐ
⑶ITを活用しカード1枚で地域医療・介護・保健情報が連携できる独自のシステムを確立
独自の食文化を守り、住みよいまちへ
【臼杵市長 中野 五郎氏が語る】
『臼杵市では、発酵・醸造などの食に関する歴史と伝統、有機農業の取り組みなどが評価され、昨年11月にユネスコ創造都市ネットワーク 食文化分野で加盟認定を受けました。「臼杵の食」を大事にしながら、臼杵に移住して本当によかったと言ってもらえるように移住・定住支援を充実させていきます』
➍人口5万人以上20万人未満のまち【シニア第1位「愛媛県今治市」】
❑今治市の住みやすさのポイント
⑴飛行機と車で東京へ約3時間半!しまなみ海道経由で福山から新幹線も利用可能、大阪は日帰り圏内!
⑵県立病院や大型量販店、ショッピングモールなど、市街地には生活に必要な施設がコンパクトに集積
⑶郊外や島しょ部でも、温かいご近所付き合いで不便さをカバー。昨年から島しょ部の子育てや教育機関を支援する施策も始める
子どもを産み育てやすい環境へ
【今治市長 徳永 繁樹氏が語る】
『「市民が 真ん中」を理念に掲げ、子どもを産み育てやすい環境の充実に、力点を置いて取り組んでまいりました。今治市は、瀬戸内海の海岸線と里の風景がたいへん美しく、四国随一の工業都市として雇用も安定しています。ぜひ、今治に移住しませんか?お待ちしております』
➎人口20万人以上のまち【シニア第1位】「秋田県秋田市」
❑秋田市の住みやすさのポイント
⑴四季の変化がはっきりと感じられ、夏は涼しく冬は雪が比較的少ない。文化施設や美術館、山、川、海などの自然環境が身近にある
⑵医療機関、福祉施設、買い物施設などがバランスよく立地しており、犯罪件数や自然災害も少ない安心・安全な環境
⑶高齢者に向けたコインバス、緊急時の通報システム、暮らしに関する講座の開催など官民一体となって充実のサポートを用意
シニア世代に優しいまちです
【秋田市長 穂積 志氏が語る】
『秋田駅周辺はマンション建設が進み、駅近の住まいがシニア世代に人気です。駅からほど近い「千秋公園」は、サクラやお堀のハスが美しい名勝です。四季の移ろいを感じられる豊かな自然と、地方都市の利便性が調和した「ちょうどいい」秋田市暮らしを始めてみませんか』
⇒【人気温泉地ランキング2022発表】草津が箱根を逆転し初の1位!二地域居住派シニアの憧れの温泉街も判明!
◆「田舎暮らしの本」編集長 柳(やなぎ)順一氏に聞く
『各自治体に移住者数の伸びを尋ねた設問では、「昨年度より上回っている印象」が「少ない印象」の2倍以上、「移住相談件数」は4倍以上という回答でした。本誌ではこれからも、本格化する地方移住の動きを後押ししてまいります』
この記事と画像の出典:宝島社 公式サイト
🔻二地域居住や移住を検討している高齢者のための記事
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