東京オリンピックが無事に開幕し、続々とメダル獲得の速報が飛び交う嬉しい状況下の日本。しかしその一方で今月28日に東京都の新型コロナウイルス感染者数は2,848人を記録し、本日29日は遂に3,000人超えに。コロナ禍での生活は依然として続いていくでしょう。マスクやソーシャルディスタンス、時短営業などすっかり当たり前になったものの、昨年からのニューノーマルな生活にゲンナリしている人も多いはず。特にシニア世代はニューノーマルな生活による影響は大きいようです。
▼ニューノーマルな生活が及ぼすシニア世代への影響▼
ご存知ですか? 良かれと思ってしているニューノーマルの暮らしが、認知症と関係していることを。緊急事態宣言も3度目を迎え、おうち時間の楽しみ方が増えた人も多いはず。その一方で、健康面で不安を抱いている人もいるでしょう。実は、ニューノーマルな暮らしぶりは認知症・認知症と同じような症状であるデジタル認...
50代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌「ハルメク」は、社内にある「生きかた上手研究所」で50~85歳の女性471名を対象に「コロナ禍における生活と意識に関する実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。コロナ禍でのシニア女性の本音が明らかになりました。
シニア女性のコロナ禍の実情とは
【調査概要】
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:50~85歳の女性
有効回答数:471名
調査実施日:2021年6月4日~6月7日 ※一部の地域で緊急事態宣言下中に実施
調査主体:(株)ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
最初に「コロナ疲れを感じているか」と聞いてみると、程度はそれぞれあるものの全体の約7割が「感じている」と回答。シニア女性の多くがコロナに対して不安と疲労感を感じていることがわかりました。
次に健康状態について聞くと、コロナ前と比べて「変わらない」人は61.4%、「不健康になった」人が31.0%。残りの人は健康になったと答えていますが、圧倒的に少ないことがわかります。
シニア女性が感じるコロナ禍での不安と困り事
では実際にどんなことに対してシニア女性は不安などを抱えているのでしょうか。聞いてみると、「いつ流行が落ち着くのかが分からない」など、収束の見込みがたたないことに半数以上が不安を感じていることが明らかに。また「運動不足で免疫力や抵抗力が落ちていると感じる」、「自粛生活で太った」、「日常生活で気を使いすぎて疲れる」など、体調の変化を感じている人は2割超でした。
シニア女性のコロナ禍生活での気づき
不安を抱える人が多いですが、中にはこんな良い結果もありました。「現在の幸福度」について聞いてみると、全体の85%が幸せと感じているという結果に。幸福度は昨年3月87.5%、同7月89.0%に続き、今年も85.5%と高水準をキープしています。
ではなぜそう思うのかについて聞いてみると、コロナ禍での生活を「よかったこと探し」「新しい世界を知る」ととらえる人がいることがわかりました。実際の声の一部が下記です。
コロナ禍は全てが悪い状況と考えがちですが、そうではないことが上記の声からわかりました。今までにない状況になったからこそ、心温まる気づきや発見もあるようです。
「これがしたい!」シニア女性のやりたいこととは?
今後やってみたいことやサービスについても聞いてみました。すると圧倒的に多かったのが「断捨離」で、次いで多かったのが「庭いじり、ガーデニング、家庭菜園」でした。どちらにも共通しているのが“自宅でできる”ということ。自宅で過ごすことが定着し、おうち時間を充実させたいという考えをする人が多いと言えますね。
シニア女性がサービスでインターネットで利用したいこととは?
コロナ禍では一気にオンラインサービスが普及し、デジタルシニアと呼ばれるシニアも増加するくらいコロナ禍でシニア世代とオンラインの距離が縮まりました。それにより、さまざまなサービスでインターネット利用をしようとするシニア女性も増えているようです。「支払い・決済・振込み」のみ、リアルをネットが上回る結果に。「食品以外の買い物」や「趣味などの聴講型講座」は、ネット利用をリアルな手段と同じくらい又はそれ以上に利用したいと回答した人が4割を超えました。
→【2021年最新版高齢者(シニア)におすすめオンラインサービスまとめ
いかがでしたか?コロナ禍のシニア女性のリアルな声がわかる調査でしたね。不安はあるものの、こういった状況だからこそ日々の生活の些細な幸せに気付いたり、オンラインサービスの利便性にわかって取り組もうとしたりと前向きに暮らすシニア女性もいることがわかりました。いくつになっても、どんな状況でも自分次第でとらえ方は変わると言えますね。