介護保険の上手な使い方とは
編集部レポート
シニア住宅のプロデューサーとして第一人者の佐藤 順一郎氏。〝要介護になってしまったら…〟との不安がある方からよく、こんな相談がくるそうです。
「どんな介護サービスがありますか。費用はどのくらい掛かる?」
「介護になったら自宅で暮らせないのでは?」
これらを理解し上手に介護保険が使えれば、「こんなはずじゃ‥」とあとあと苦労することも無くなります。今からしっかり準備しましょう!
介護保険の話を2回の連載でお届けします。
佐藤順一郎氏プロフィール
一般社団法人CCRC ウェルネス研究センター代表理事
一般社団法人66Love協会CCRC責任者
シニアライフコーチ CCRCプロデューサー
老後の暮らし方について相談を受け悩みに耳を傾け続けながら、不安や悩みを解消するためのシニア住宅のプロデュースを手掛ける。
3通りの介護サービスの選び方
―介護保険サービスの話は、たとえば訪問介護と訪問看護も何がどう違うのか、複雑で分かりにくいですね。
介護保険サービスには30近くの種類があるので、分かりづらいのもやむを得ません。
しかし、大きく分類すると実はとてもシンプルで、自宅で暮らしながらサービスを受ける場合(居宅サービス)は、次の3通りしかないんです。
⑴介護スタッフに自宅まで来てもらう(訪問)
⑵要介護者が介護施設等に行く(通い)
⑶介護施設等に泊まる(泊り)
夫などの介護に疲れたら‥
―どういうときに、どんな介護サービスが利用できるのですか。
自宅で生活できる人なら⑴の「訪問サービス」を、
夫などの介護に疲れたときに1日単位で利用するなら⑶の「短期入所サービス(ショートステイ)」を、
といった選択になります。
「どういうときに、どのような介護サービスを、どれくらい使うことができるのか」ということをよく理解しておけば、「介護になったらどうしよう」という漠然とした不安が少し楽になると思います。
人間は未知のことに対しては、不安を覚えるものですから‥。