新型コロナがもたらした「新しい生活様式」をはじめ、私たちの行動は大きく変わりました。その代表例がオンラインを活用したさまざまなサービス。高齢者にも浸透し、スマホやPCを操作するデジタルシニアも当たり前となってきました。
(→「デジタルシニア」とは)
とはいえ、新型コロナによって高齢者の行動はどう変わったのでしょうか? 高齢者の行動の変化を知るべく、ルーツ・オブ・コミュニケーション株式会社は、同社が運営する、シニアマーケティングに役立つ情報を提供するポータルサイト『シニアライフ総研®』にて、55歳〜87歳までの高齢者約670人を対象にインターネット調査を行いました。高齢者は行動はどのように変わったのでしょうか? 早速見ていきましょう。
シニア男女、何がどう変わった?
はじめに、新型コロナウイルスによって「意識や行動で変化があったもの」について質問。そもそも何かしら変化があったと答えたのは全体のうち95%、5%は変化がなかったという結果でした。
変化があった行動で最も多かったのが「マスクの装着を欠かさなくなった」が83%、僅差で「手洗い・うがいなどを、こまめにするようになった」が82%でした。続いて約5割が「外出をほとんどしなくなった」、「室内換気をこまめにするようになった」が42%と、衛生面の変化がほとんどでした。
これら全てに言えるのは、シニア男性よりもシニア女性の方が数値を大きく押し上げているということ。シニア女性が非常に敏感に反応したことが明らかとなりました。
シニア男性の変化で特徴的だったのは「自宅でお酒を飲むことが増えた」。これは女性の2倍となっていて、毎日の過ごし方に変化があったと言えます。
自粛生活で何をする時間が増えた?
次に「時間が増えたもの」について質問しました。高齢者の75%が「時間が増えたもの」があると回答。挙げられたのは「TVの視聴時間」49%、「PCによるインターネットの利用時間」43%、「スマホなどのモバイル端末によるインターネットの利用時間」が20%、「YouTubeの視聴時間」16%という結果でした。
このことから高齢者にもテレビとインターネットが浸透していることがわかります。これらの傾向も特にシニア女性が牽引しています。対してシニア男性が最も増えたのは、シニア女性と同様に「TVの視聴時間」、「PCによるインターネットの利用時間」でした。
新型コロナによって取り入れた、新しい行動とは?
続いて「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」について聞いてみると、シニア女性の4人に1人が「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」を新たに取り組んだと回答。今後についても「筋トレやストレッチ、ヨガなどは自宅で動画を活用しようと思う」15%と、それぞれシニア男性を上回る結果に。シニア女性の方が健康への意識が高い傾向にあることが明確になりました。
このように、新型コロナによって行動に変化があったのはシニア女性の方が多いようです。新型コロナは決して良いものではありませんが、感染症対策の行動以外にも新しい趣味や発見を与える機会になったと言えるでしょう。
何か新しいことを始めたい人は、アンケート調査に挙げられたものの中から始めるのもいいかもしれませんね。
出典:PRTIMES
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