佐藤順一郎氏プロフィール
一般社団法人CCRC ウエルネス研究センター代表理事
一般社団法人66Love協会CCRC責任者
シニアライフコーチ CCRCプロデューサー
老後の暮らし方について相談を受け悩みに耳を傾け続けながら、不安や悩みを解消するためのシニア住宅のプロデュースを手掛ける。
シニア住宅No.1プロデューサー佐藤順一郎氏の連載コラム第9話は『充実したセカンドライフ』ついてご紹介します。(「セカンドライフ」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
最期はみんな「おひとりさま」。みなさんはどこで、どう暮らしますか?
人生100年時代を本格的に迎え、超高齢社会の頂上に差し掛かり、なんだか世の中がかまびすしくなってきました。
介護保険の3割負担、消費税10%へ引き上げ、特別養護老人ホームの突然の閉鎖、地震台風など自然災害時の脆弱さ、などなど。
ひたひたと音もなく近寄ってきた大きな社会の地殻変動が、ここへきて前兆を現わしてきたようです。
これからくる社会の衝撃波に耐えられるような「備え」をこのコラムでこれからも伝えていきたいと思います。
胸痛む特別養護老人ホームの突然の閉鎖
つい先日、「特別養護老人ホームが突然の閉鎖」という衝撃的なニュースが伝えられました。
突然に「終の棲家」を出なければならなくなった入居者のことを思うと本当に胸が痛みます。
しかし、このようなニュースが残念ながら、今後ますます増えていくことは間違いありません。
80歳以上になると女性の83%はいわゆる「おひとりさま」になります。
今までは、介護になったらいわゆる「介護付きの施設」に入居するのが安心と考えられていましたが、ここはちょっと考え直す必要がありそうです。
(※介護付きの施設に入居する平均年齢はおよそ82歳です。)
「施設に入居する」ということは、「法人1社」に暮らしも、食事も、介護も、生活のすべてを委ねることになります。
人手不足や法人の経営悪化が進む中、生活のすべてを1社に委ねるというのはリスクが非常に高くなります。
また、介護付きの施設よりも、在宅の方がケア力が強くなったことで、介護付きの施設に入ったものの、介護付きの施設では、世話をしきれずに在宅に戻った、という事例が最近では増えてきています。
そうすると何のために介護付きの施設に入居したのか、意味がわからなくなりますね。
(※看取りの割合はおおよそ、病院死80%、在宅死14%、施設死6%です。)
自宅や自立向けの高齢者向け住宅で暮らしている場合は、いくつかの医療と介護サービス、生活支援サービスを組み合わせて暮らしを営むので、ひとつの事業者が倒産などの憂き目にあっても、代替サービスは比較的容易に見つけられ、暮らしそのものをほぼ同じ状態で継続することが可能になります。
施設に入るより自分らしい老後の暮らしを
「いつまでも元気に」
「ピンピンコロリ」
が多くの人の希望ですが、私たちが生きている今現在の「超高齢社会」は、
「いつかは必ず弱者になる」
「(医療の発達によって)死ぬに死にきれない」
という社会です。
このように書くと悲観的に受け取られそうですが、この約20年業界を見てきた私からすると、しっかりとした「本人の意思」さえあれば、20年前では考えられなかったほど、「自分らしい老後の暮らし」を送る環境が整ってきていて、格段に良くなっています。
「どこ」で「だれ」と「どう」暮らすか。
「介護が必要になったら施設に入ればいいや」と考えている人は、一度その考えを捨ててみてください。
もし、捨ててみて、他のアイデアが浮かばなければ、鷺宮地域センターへ連絡してみてください。
私が直接お話を伺います。
きっと施設に入るよりも、希望に満ちた選択肢が見つかるはずです。
■プラスライフ鷺宮地域センター 担当:丸田(まるた)
東京都中野区鷺宮4-37-14 77ビル3階 TEL:03-5327-8190
佐藤順一郎氏プロフィール 一般社団法人CCRC ウエルネス研究センター代表理事 一般社団法人66Love協会CCRC責任者 シニアライフコーチ CCRCプロデューサー老後の暮らし方について相談を受け悩みに耳を傾け続けながら、不安や悩みを解消するためのシニア住宅のプロデュースを手掛け...
当記事の前編「シニア住宅の№1プロデューサー・佐藤順一郎氏が教える 『成功する高齢期の住み替え方』」はこちらから 佐藤順一郎氏プロフィール 一般社団法人CCRC ウエルネス研究センター代表理事 一般社団法人66Love協会CCRC責任者 シニアライフコーチ CCRCプロデューサー 老後...