16回目の『人気温泉地ランキング2022』の投票結果が今月発表され、1位に「草津温泉」が初めて選ばれたことが話題になっています。
なにしろ、本調査開始以来16年間、トップの座を守ってきた温泉地の不動の王者「箱根温泉」が2位に退き、この6年間2位に甘んじていた草津温泉がついに逆転を果たしたからです。
そんな草津温泉は60代などシニア層からの支持が厚いことも分かり、今回の逆転劇を後押しした世代と見られます。
二地域居住の滞在先として「良質な温泉のある街」を選ぶシニアたちも少なくありません。
今年はどんな温泉地が人気を集めたのでしょうか。
初のトップ交代、草津温泉に輝く
今回の調査は、メディア大手のリクルート(東京・千代田区)が毎年行っている「じゃらん人気温泉地ランキング2022」(12月8日公表)。
同社の旅行サイト「じゃらんnet」の会員1万3,961人を対象に、温泉地利用に関するアンケートを実施したものです。
今年は16年目の調査で初めて1位が交代し、「草津温泉」がトップに輝きました。
投票行動を年代別に見てみますと、20~30代の若い世代は「箱根温泉」が1位だった一方、40~60代の中高年では「草津温泉」が最も支持を集めたのです。
では、次の3パターンの温泉地ランキングを見ていきましょう。
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➊『全国人気温泉地ランキング』
【過去に行ったが、もう一度行ってみたい温泉地】を選出
1位:草津温泉(群馬県) 2,565票(前年2位)
2位:箱根温泉(神奈川県)2,485票(1位)
3位:登別温泉(北海道) 1,748票(3位)
4位:道後温泉(愛媛県) 1,668票(4位)
5位:別府温泉郷(大分県)1,395票(5位)
5位までは4年連続変動なし
5位までの顔ぶれは、2019年から変わっていません。
今回順位を上げたのは35位の「湯河原温泉」(+6ランク)と19位「伊香保温泉」(+5)、16位「蔵王温泉」(+3)等でした。
ユーザーが各温泉地を”選択した理由”は、次の通りです。
1位 草津温泉⇒「街の雰囲気」「効能、泉質」が評価される
2位 箱根温泉⇒「交通」「街の雰囲気」「自然」など多彩な魅力を評価
3位 登別温泉⇒「効能、泉質」「自然」を評価
4位 道後温泉⇒「街の雰囲気」が突出して高い
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➋『全国あこがれ温泉地ランキング』
【行ったことがないが、一度は行ってみたい温泉地】
順位の上昇が目立ったのは、48位の「大歩危・祖谷周辺の温泉」(+6ランク)と42位「ウトロ温泉」(+5)、20位「ニセコ温泉郷」(+3)、33位「嬉野温泉」(+3)、49位「カルルス温泉」(+3)でした。
秋田の「乳頭温泉郷」3年連続で1位!
1位:乳頭温泉郷(秋田県) 2413票(前年1位)
2位:草津温泉(群馬県) 1956票(2位)
3位:由布院温泉(大分県) 1778票(3位)
4位:銀山温泉(山形県) 1773票(5位)
5位:道後温泉(愛媛県) 1673票(4位)
6位:登別温泉(北海道) 1574票(6位)
7位:下呂温泉(岐阜県) 1388票(8位)
8位:有馬温泉(兵庫県) 1311票(7位)
9位:箱根温泉(神奈川県) 1272票(9位)
10位:別府温泉郷(大分県)1266票(12位)
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➌全国温泉地満足度ランキング
満足度ランキングでは総合部門で「霧島温泉」、秘湯部門で「小田・田の原・満願寺温泉」がそれぞれ1位を獲得しました。
【総合部門】
順位 道府県 温泉地 満足度(%)
1位:鹿児島県 霧島温泉 95.7
(霧島温泉郷、霧島神宮温泉郷、妙見・安楽温泉郷、日当山温泉郷を含む)
2位:長野県 白骨温泉 95.5
3位:岩手県 八幡平温泉郷 95.3
4位:熊本県 黒川温泉 95.0
5位:秋田県 乳頭温泉郷 94.5
6位:山形県 蔵王温泉 93.9
6位:岐阜県 奥飛騨温泉郷 93.9
8位:群馬県 万座温泉 93.8
8位:大分県 別府温泉郷 93.8
10位:群馬県 草津温泉 92.9
【今回の調査概要】
調査期間:2021年8月23日~31日
調査対象:じゃらんnet会員
調査方法:インターネットによるアンケート
有効回答:1万3,961人
対象温泉:全国327温泉地(東京都・沖縄県を除く)
この記事と画像の出典:㈱リクルート 公式サイト
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