生涯学習を行なっていない理由は60代では「仕事」
内閣府が行ったアンケートによると、生涯学習を行っている60代以上は5割以上の結果でした。
(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
参考:過去記事「シニア世代はどんな生涯学習に興味があるの?」ランキング
ところで、その半分の生涯学習を行っていない方の理由は一体何なのでしょうか?
これからの統計から、60代から70代以上の方の〝時間割り〟が見えてくるようです。
さて、気になるシニア世代の生涯学習を行っていない理由とは!?
「シニア世代が生涯学習を行っていない理由は?」ランキング ベスト5
1位:仕事が忙しくて時間がない
厚労省の定年制を採用している会社の「80%」が定年を「60歳」とし、次に多いのが「65歳」が「15%」と多い結果がでています。(平成28年・厚労省調査)と言っても、定年制がない会社などもあるので年齢を問わず、仕事で多忙の方が多いのかもしれませんね。
2位:きっかけがつかめない
「何かをしたいけれど、どうしたらいいのかわからない」「どこへ行けばいいのかわからない」・・・など、〝きっかけ〟さえあれば、
いつでも生涯学習を始めたいという思いを感じます。
3位:一緒に学習や活動をする仲間がいない
60~69歳の方が「13.6%」、70歳以上が「5.2%」もの方が、1人よりも誰かと一緒に行動したい思いがあるようです。
仲間がいれば、「2位」にでも出たような〝きっかけ〟への架け橋となるのかもしれませんね。
4位:身近なところに施設・場所がない。学習の内容や時間帯が希望に合わない
やりたい事があるけれど、自宅から遠かったり、やっている所がないなど、現実的に難しいケースが見受けられます。
5位:必要な情報(内容・時間・場所・費用など)がなかなか入手できない
生涯学習を始めるにあたって、情報入手の経路がわからないという意見も多いようです。
特に60~69歳代の方が「9.2%」と、70歳代の「3.6%」よりも高い結果でした。情報が見えれば、一歩が踏み出せるのかもしれませんね。
その他、高齢の方が生涯学習を行っていない理由に、「家事・育児などが忙しい」「費用がかかる」という意見も。
また、特に必要としていない方が「19.8%」と70歳以上の方に多い結果に。続いて「特に理由はない」方は、60歳代が「16.0%」、70歳代が「15.6%」でした。生涯学習に関して、〝必要としている方〟と〝必要としていない方〟の差が大きく見れる結果でした。
参考:内閣府「生涯学習に関する世論調査」(平成24年度)