日本酒の伝道者が思うシニアの地元暮らし Vol.1

酒は文化。酒は末廣。
だから、末廣は文化の発信基地でありたい。
日本酒の伝道者が思うシニアの地元暮らし。

日本酒酒蔵元 末廣酒造すえひろしゅぞう 7代目 新城猪之吉しんじょういのきち

今や世界中で認知されている日本酒-「SAKE」。約170年の歴史を持ち、いち早く海外進出。
国内外コンペティションで数々の金賞を獲得した酒造当主に、地元を守り世界へ目を向ける自身の暮らしを語っていただいた。
(全2回に分けてお送りする)

末廣酒造 嘉永蔵門前

170年もの歴史ある酒蔵と聞くと、格式と厳格さを連想しがちだ。
けれど新城氏は「新しいことをやりたがるのは我が家の血です」と笑う。

「創業は1850年でペリー来航よりも早い。その40年後には3代目当主が東京の神田錦町に漆器店を出し、日本橋に移って漆器・酒・秤はかりを商った。1940年のアメリカ・セントルイス万博に漆器を出品して銀メダルを受賞。その賞状を見て育ったから迷いはなく、『俺も世界に飛び立ちたい』と思っていました」

1904年 アメリカ万国博覧会 漆器の部 銀賞

最初の海外進出は25年前。若者の日本酒消費は落ちており、海外のトレンドとして逆輸入しようと考えた。
早速パリに出店するも、ある制度に阻まれる。
「パリの家賃制度は築年数15年毎に更新され倍の額になる。それを知らずに契約してしまった。また当時、ソムリエの日本酒への評価は高いのに一般顧客には早かったようで、『自国文化が一番』という意識が根強かった」

歴史ある街を守るために新興の建物は15年で建て替える。出店者に対して意地悪な制度に思えるが、地元を守るためには必要だそう。

「海外進出の大事な条件は、地元自慢がどれだけできるか。会津は人に語れる歴史が豊富で海外進出の条件を1つクリアできるのに、出たがる人が少ないのは残念です」

失敗の後、再度挑戦を果たしアメリカで成功を収め、今ではコンペティションの常連となった。

併設の酒造カフェ「杏」のオーナーで新城氏夫人の希子氏と

聞き手:加藤摩耶子

『日本酒の伝道者が思うシニアの地元暮らし Vol.2』へ続く
次回は「新城氏は、実はダジャレ好き。地元の名士の意外な横顔」をお送りします。

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