気がつけば、街の風景もすっかり変わってしまった。
久しぶりにアルバムを開くと
あの頃の時代と記憶が鮮やかによみがえってくる。
気がつけば、街の風景もすっかり変わってしまった。 久しぶりにアルバムを開くと あの頃の時代と記憶が鮮やかによみがえってくる。 過去11回にわたってお届けしてきた人気シリーズ「記憶のなかの風景」を、今一度わかりやすくまとめてみました。ぜひご覧いただき郷愁に浸ってもらえたらと思います。...
昔も今も、青春を謳歌する若者たちの〝聖地〟
東京近郊の住宅地・府中の街がここ数年、全国の漫画・アニメファンの間でにわかに注目を集めています。
競技かるたに魅せられクイーンをめざす少女の物語「ちはやふる」がブームを呼ぶなか、この作品が府中を舞台にヒロインの小学生時代を描いているからです。
その一方、中高年の世代にとっては府中といえば、松任谷由実の青春の賛歌「中央フリーウェイ」を思い浮かべるようです。
昭和51年にリリースされたこの曲は、♪右に見える競馬場 左はビール工場 この道は まるで滑走路 夜空に続く♪と中央高速道のドライブで、車窓を過ぎゆく府中の街並みを歌っています。
市内でしばしば耳にするほど、地元の人たちもお気に入りの一曲なのです。
そんな府中の街は昔も今も、青春を謳歌する若者たちの〝聖地〟と呼べるのかもしれません。
細い路地の商店街はふれ合いがあった!
「あの頃は、商店街に行くとご近所とのふれ合いがありましたね」
昭和37年、買い物客でにぎわう府中駅南口の商店街だ。
現在、写真の右側は(再開発で)平成8年に開業した9階建て商業施設・フォーリスがそびえ立つ。
昭和時代の細い路地(写真上)の小さな商店も、数店舗がなおもフォーリスで営業を続けている。
平成に入ると、府中駅はル・シーニュ、くるる等の大型商業施設が駅を取り囲むように立ち並び、近代的な街並みに生まれ変わった。
もっとも、年を重ねた昨今は、細い路地で挨拶を交わしたあの頃のふれ合いを懐かしく思うばかりだ。
北口に改札口ができた!のどかな駅前風景にノスタルジー
「毎日ここから会社まで、バスで通っていました。いつも混雑していたんですよ」
昭和41年、府中駅北口のロータリーだ。
写真中央には懐かしいボンネットバスの姿が見える。
かつて府中駅の改札は南口にしかなかったが、この2年前の昭和39年、北口にも改札口が開設された。
まだそんな頃だけに、北口の駅前を見渡すと、のどかな風景が広がっていた。
後世に残したい!街のシンボル〝千年のけやき並木〟
「けやき並木は私たちの自慢。この街のシンボルですね」
昭和22年、京王線の北側の踏切辺りから、大國魂神社へと向かうけやき並木を描写した一枚だ。
京王線の線路がけやき並木を横切るのは、昭和の時代に入ってからだという。
桜通りから大國魂神社までの全長600mに渡り、150本余りのけやき並木が続く府中の街。
千年前の平安時代より永い歴史を刻むこの街のけやき並木は、いつまでも後世に残していきたいと思う。
写真は「ふるさと府中歴史館」所蔵(大國魂神社の写真のみ当サイト編集部撮影)
自然と歴史に彩られたエリア 京王線「中河原」と「分倍河原」両駅の中間に位置するサ高住「グランド・マスターズ武蔵府中」。2駅とも周辺にはスーパーや商店街があり、生活利便施設が揃っています。自然と歴史に彩られていることもこのエリアの魅力。お散歩や歴史散策ができるスポットが点在しているので、暮らしに...