記憶のなかの風景〈第9幕 桜台・江古田〉

気がつけば、街の風景もすっかり変わってしまった。
久しぶりにアルバムを開くと
あの頃の時代と記憶が鮮やかによみがえってくる。

桜台駅北口商店街の昭和の風情。割烹料理店が懐かしい!

「祖父母の金婚式のお祝いはあの店でやりました。懐かしいな」。北口の改札口を出てすぐ左側の、昭和30年代ならではの風景。
正面に見える看板、割烹かっぽう料理店「金栄閣きんえいかく」がその店だ。かつて桜台や江古田の人たちに愛された繁盛店だった。
他にも、本屋やメガネ屋、食料品店、タバコ屋等が軒を連ねる。
「あの頃はこんな50m足らずの商店街に、小さな店が10数軒もひしめいていましたね」。少年期の想い出をそう話してくれた。

昭和32年夏の桜台駅北口商店街
現在の同所

石神井公園から富士見台駅へ、石神井川をさっそうと渡る西武電車

石神井川に架かる薬師堂橋から撮った一枚だ。
「線路の向こうに見える谷原やはらのガスタンクは今も変わらないね。でも40年代になると、この辺りはすっかり変わってしまった」。
ここ南田中の80代の男性がそう教えてくれた。
「やがて右側の台地に高層の団地が建つようになったし、石神井川の護岸もつくられた。平成に入ると、近くに練馬高野台駅ができて便利になったね」。
街の移り変わりに思いをはせる今日この頃である。

昭和38年1月、石神井川を通過する西武電車
現在の同所

氷の張った路面を通勤客が行きかう「江古田駅南口」。古びた駅舎に鮮やかに映るあの時代

昭和31年冬の江古田駅南口
現在の江古田駅北口

写真は全て「練馬区」提供

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