
インフルエンザが流行していることもあり、2026年の冬は感染症など健康面に不安を抱く人は多いでしょう。特に、高齢者の親をもつ世代は冬に向けて何かしら備えているのではないでしょうか。
(株)oricon MEは、別居している60歳以上の親がいる全国47都道府県の40〜59歳の男女4,985人を対象に「親の健康・冬の備えに関する子世代の意識・対話実態調査」を実施しました。シニア親と子世帯の2026年冬の備えを見てみましょう。
60歳以上のシニア親の健康について思うこと
はじめに、親の健康のために何かしたいと思っているかどうかを質問。すると、「親の健康のために何かしたい」という気持ちが「強くある」「ややある」と答えた人は79.0%でした。一方「親の健康のために具体的に何をすればよいか」を「あまりイメージできていない」「まったくイメージできていない」と答えた人は67.3%でした。
次に、親が体調を崩したことを「あとから」知った経験が今までに「何度もある」「1~2回ある」と答えた人は77.9%(直近1年以内では47.6%)でした。また、44.7%は「何を、どのように聞けばよいか分からない」ため、具体的な話に踏み込めないと感じていることが分かりました。親の健康について「もっと早く知っておけばよかった」と後悔・反省したことがある人も41.9%にのぼりました。
親の健康について「もっと早く知っておけばよかった」と後悔・反省した内容を尋ねた自由回答からの抜粋です。
「こちらが多忙を理由に連絡を取らなかった間に、通院が必要な症状になっていた」(52歳・岐阜県)
シニア親の感染症について思うこと

今年は特に心配なのはインフルエンザなどの感染症ではないでしょうか。冬の感染症に親がかかることについて「とても気になる」「やや気になる」と答えた人は65.2%でした。
一方、これまでに親と話したことがある「具体的な健康の話」を聞くと、「持病や通院の状況」54.9%、「かかりつけ医・通院先」26.9%、「日常的に飲んでいる薬」23.8%、「健康診断の結果」18.8%と続き、「インフルエンザ・新型コロナなどの予防接種」は17.1%にとどまりました。
感染症が気になると答えた3,252人に限ってみても、78.0%が親と予防接種の話をしたことがなく、59.3%が親の直近1年の予防接種状況を把握していませんでした。
シニア親と健康について話す頻度について

離れて暮らす親と健康や体調について話すかどうかを尋ねると、「月に1回以上」話す人は52.6%と半数を超えました。話す頻度が高い層ほど予防接種を話題にしている割合も高くなりますが、最も頻繁な「週に1回以上」の層でも28.4%にとどまり、71.6%は話題にしていませんでした。
「月に1回以上」話す2,623人でみても、親の直近1年の予防接種状況を把握している人は49.8%、自治体からの公費助成の通知を親と確認したことがある人は33.1%でした。
親の自治体の予防接種の公費助成について

親の居住自治体における高齢者等を対象とした予防接種の公費負担・助成制度について尋ねると、「制度があり、親が対象かどうかまで知っている」と答えた人は、季節性インフルエンザ28.3%、新型コロナ23.6%、成人用肺炎球菌14.8%でした。なお、新型コロナの定期接種は2024年度に始まった比較的新しい制度であり、季節性インフルエンザと比べて認知が進んでいない可能性があります。
季節性インフルエンザと新型コロナの定期接種の公費助成について「親が対象かどうかまで知っている」人は20.9%でした。いずれについても対象かどうかを知らない人は69.1%にのぼりました。本調査で回答対象となった親は98.7%が65歳以上(うち80歳以上が46.9%)で、年齢の面では大半が定期接種の対象に該当します。
自治体から届く健康関連やワクチンなどの公費助成の通知を親と「確認したことがない」人は76.8%。感染症が気になると答えた層でも72.4%が未確認でした。
親に対する「心配」と「確認」の地域差について

47都道府県それぞれ約100人ずつの回答を集計したところ、「心配」と「確認」の組み合わせには地域による違いがみられました。沖縄県(n=101)では、冬の感染症への親の罹患が気になる人が77.2%と全国(65.2%)を12.0ポイント上回る一方、親の直近1年の予防接種状況を把握している人は21.8%と全国(33.8%)を12.0ポイント下回りました。
東京都(n=106)では、親と健康について月1回以上話す人が39.6%と全国(52.6%)を13.0ポイント下回り、自治体からの公費助成の通知を親と確認したことがある人は11.3%(全国23.2%)でした。
シニア親の行動の把握について

一方で、行動の意欲は低くありませんでした。今後「知らなかった」ことで後悔しないよう、持病・服薬・通院・予防接種などの情報を「今のうちに把握しておきたい」と答えた人は全体で75.3%、感染症が気になる層では91.2%にのぼりました。
また、「親の健康について、家族で確認すべきポイント」が「専門家から具体的に示されたら親と話してみたい」と答えた人は全体で50.7%、感染症が気になる層では63.9%でした。関心がないのではなく、「何を確認すればよいか」が示されていないことが、行動につながっていない可能性があります。
以上、別居している60歳以上の親がいる全国47都道府県の40〜59歳の男女4,985人を対象に「親の健康・冬の備えに関する子世代の意識・対話実態調査」でした。
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