
都市部での便利な生活を続けながら、自然豊かな地域でも暮らしてみたい。そんな希望をかなえる住まい方として、近年注目されているのが「二地域居住(二拠点生活)」です。
特に50代・60代以降は、定年退職や子育ての終了などをきっかけに、これからの暮らし方を見直す方も少なくありません。
しかし、二拠点生活に興味があっても「どの地域がおすすめなのか」「生活費はどのくらいかかるのか」「高齢になっても暮らしやすい地域はどこなのか」と悩むこともあるでしょう。
そこで今回は、二地域居住におすすめの地域を紹介します。
コロナ禍でのテレワーク普及によって、“二地域を拠点に生活”というライフスタイルを実践する『デュアラー』が増えています。 このページでは、『デュアラー』や『二地域居住』について詳しく解説し、実践者の体験談を紹介。 また、ライフスタイルに合わせ、暮らしてみたい街で〝トライアルステイ(お試...
二地域居住(二拠点生活)におすすめの地域ランキングTOP10
今回は、複数の移住・二拠点生活関連調査を参考に、候補地域を選定しました。
参考にした主な資料は以下のとおりです。
■ふるさと回帰・移住交流推進機構「2025年 移住希望地ランキング」(2026年2月公表)
■ふるさと回帰支援センター・東京- 宝島社『田舎暮らしの本』「2026年版 住みたい田舎ベストランキング」(2026年1月公表)
■株式会社 宝島社のプレスリリース- 秋田市「住みたい田舎ベストランキング2026」
■秋田市公式サイト- 国土交通省「二地域居住の推進」
| 順位 | 地域 | 特徴 |
| 1 | 長野県軽井沢町 | 首都圏との行き来 高原の自然 |
| 2 | 静岡県熱海市 | 新幹線アクセス 温泉、海 |
| 3 | 山梨県北杜市 | 八ヶ岳の自然 田園生活 |
| 4 | 千葉県館山市 | 温暖な気候 海辺の暮らし |
| 5 | 神奈川県小田原市 | 都市機能と自然環境の両立 |
| 6 | 栃木県那須町 | 高原リゾート 豊かな自然 |
| 7 | 静岡県伊東市 | 温泉、海沿いの生活 |
| 8 | 長野県安曇野市 | 北アルプスの景観 田園風景 |
| 9 | 山梨県富士河口湖町 | 富士山の景観 アウトドア |
| 10 | 岐阜県高山市 | 歴史ある街並み 山間部の自然 |
1. 長野県軽井沢町|都心からアクセスしやすい高原リゾート

長野県の軽井沢町は、避暑地や別荘地として知られ、自然豊かな環境で過ごしたい方に適した地域です。
北陸新幹線を利用すれば、東京駅から軽井沢駅まで最短約1時間でアクセスできるため、都市部に生活拠点を残しながら行き来する二拠点生活とも相性がよいでしょう。
町内にはスーパーや商業施設、飲食店などもあり、日常生活に必要な買い物ができる環境が整っています。
一方、冬は気温が氷点下になることも多く、寒さ対策が欠かせません。住宅価格や家賃も物件によって大きく異なるため、予算を踏まえて検討する必要があります。
2. 静岡県熱海市|温泉と海を楽しめる二拠点生活

静岡県熱海市は、温泉地として知られる観光都市です。東京駅から東海道新幹線で約40〜50分とアクセスしやすく、週末だけの二拠点生活にも適しています。
海を眺めながらの散歩や温泉など、都市部とは異なる時間を楽しめることが魅力です。
また、熱海駅周辺には商業施設や飲食店が集まっており、生活に必要な買い物もしやすい環境があります。
ただし、熱海市は坂道が多い地域でもあります。シニア世代が住まいを探す際は、駅からの距離だけでなく、坂道の勾配や公共交通機関の利便性も確認しておきましょう。
3. 山梨県北杜市|八ヶ岳の自然に囲まれた田舎暮らし

山梨県北杜市は、八ヶ岳南麓に広がる自然豊かな地域です。
山々の景観や澄んだ空気を楽しめるほか、家庭菜園やガーデニングなど、自然と触れ合う生活に魅力を感じる方に向いています。
JR中央本線の小淵沢駅を利用すれば、東京都心方面への鉄道移動も可能です。
一方、市内は広範囲に住宅地が点在しているため、地域によっては車が生活に欠かせません。冬の寒さや積雪への備えも必要です。
4. 千葉県館山市|温暖な気候と海辺の暮らしを満喫

千葉県館山市は、房総半島南部に位置する海沿いの街です。
比較的温暖な気候に恵まれ、海辺の散歩や釣り、家庭菜園などを楽しみたい方に適しています。
東京都心方面とは高速バスや自動車で行き来できるため、車を利用する二拠点生活を考えている方にも候補となるでしょう。
ただし、鉄道やバスの運行本数、日常の買い物環境は居住エリアによって異なります。また、海に近い物件では塩害や台風への備えも重要です。
5. 神奈川県小田原市|生活利便性と自然環境を両立

神奈川県小田原市は、海と山に囲まれながら、都市部へのアクセスにも優れた地域です。
東海道新幹線を利用すれば東京駅まで約30〜40分で移動できるため、仕事や家族との交流を続けながら二拠点生活を送りたい方にも向いています。
小田原駅周辺には商業施設や医療機関などがあり、日常生活の利便性を重視するシニア世代にとっても検討しやすいエリアです。
ただし、駅から離れた地域では車が必要になる場合があります。交通費も含めて二拠点生活の維持費を試算しておくことが大切です。
6. 栃木県那須町|自然豊かな高原でゆったりと暮らす

栃木県那須町は、那須連山のふもとに広がる高原リゾート地です。
温泉や森林、牧場などの自然環境に恵まれており、都会の喧騒から離れてゆっくりと過ごしたい方に適しています。
東北新幹線の那須塩原駅を利用すれば、東京方面への移動も可能です。ただし、那須町の中心部や別荘地から那須塩原駅までは距離があるため、駅までの移動手段も考慮する必要があります。
冬は冷え込みが厳しく、地域によっては積雪や路面凍結が発生します。年間を通じて暮らす場合は、冬の交通環境や住宅の断熱性能も確認しましょう。
7. 静岡県伊東市|温泉と海に囲まれた暮らし

静岡県伊東市は、伊豆半島東部に位置する温泉地です。
温泉や海沿いの景色を楽しめるほか、自然の中で散歩や趣味を満喫したい方にも向いています。
JR伊東駅からは東京方面への直通列車も利用でき、都心に住まいを残しながら定期的に訪れる生活も考えられます。
ただし、伊東市には坂道の多い住宅地や別荘地もあります。日常の買い物や通院を徒歩・公共交通機関で行えるかどうか、物件ごとに確認することが大切です。
8. 長野県安曇野市|北アルプスを望む田園生活

長野県安曇野市は、北アルプスの山々を望む自然豊かな地域です。
田園風景が広がり、登山やハイキング、サイクリングなど、自然を楽しむ趣味を持つ方にも魅力的な環境です。
市内にはスーパーや医療機関などもありますが、住宅地によって生活利便性は異なります。
また、東京都心からの移動には一定の時間がかかるため、毎週末の往復よりも、1週間から数週間単位で滞在する二拠点生活に向いていると考えられます。
9. 山梨県富士河口湖町|富士山を眺めながら自然を楽しむ

山梨県富士河口湖町は、富士山のふもとに広がる湖と自然に恵まれた地域です。
湖畔の散策やキャンプ、ハイキングなどを楽しめるため、アウトドアが好きなシニア世代にも適しています。
東京都心からは高速バスや鉄道を利用してアクセスでき、車での移動も可能です。
一方、観光シーズンには道路が混雑することもあります。冬の寒さや観光地特有の混雑なども考慮し、実際の暮らしやすさを確認しておきましょう。
10. 岐阜県高山市|歴史ある街並みと自然を楽しむ

岐阜県高山市は、飛騨地方の中心都市として知られ、歴史ある街並みや豊かな自然が魅力です。
古い町並みを散策したり、地元の食文化に触れたりと、旅行とは異なる形で地域の魅力を楽しめます。
高山市内には商業施設や医療機関もありますが、市域が広いため、居住エリアによって生活環境は大きく異なります。
また、冬は積雪や厳しい冷え込みがあるため、寒冷地での生活に慣れていない方は注意が必要です。
首都圏からの移動時間も比較的長いため、頻繁に往復するよりも、まとまった期間を滞在する暮らし方に適しているでしょう。
二地域居住のランキングを比較!地域選びで重視したい5つのポイント

二地域居住の候補地を選ぶ際は、ランキングの順位だけでなく、生活スタイルとの相性を確認することが重要です。
特にシニア世代は、将来的な体力の変化や通院の必要性なども考慮し、無理なく暮らし続けられる地域を選びましょう。
都市部からのアクセスと移動時間
二地域居住では、2つの住まいを定期的に行き来するため、交通アクセスが重要になります。
例えば、週末ごとに移動する場合は、片道1〜2時間程度でアクセスできる地域が候補になるでしょう。
一方、月に1回程度の移動や数週間単位の滞在であれば、移動時間が長い地域も選択肢に入ります。
鉄道や高速バスの利用に加えて、駅から住まいまでの移動手段も確認しておくことが大切です。
家賃・住宅価格と二拠点生活の費用
二地域居住では、2つの住まいを維持するため、通常の生活よりも住居費が増える可能性があります。
賃貸住宅を利用する場合は、家賃だけでなく、水道光熱費やインターネット料金、交通費なども考慮する必要があります。
また、別荘や中古住宅を購入する場合は、固定資産税や修繕費なども発生します。
最初から住宅を購入するのではなく、賃貸住宅や短期滞在施設を利用し、実際の生活費を確認する方法もおすすめです。
病院・スーパーなど生活施設の充実度
シニア世代が二拠点生活を始める際は、医療機関や日常の買い物環境も重要です。
自然豊かな地域でも、スーパーや病院まで車で30分以上かかる場所では、将来的に生活の負担が大きくなる可能性があります。
特に、定期的な通院が必要な方は、診療科目や診療時間、交通手段などを確認しておきましょう。
車を運転しなくなった場合でも生活できる地域かどうかを考えておくと安心です。
気候や自然環境の暮らしやすさ
自然豊かな地域で暮らすことは二地域居住の魅力ですが、気候によって生活環境は大きく異なります。
例えば、長野県や栃木県の高原地域では、夏は比較的涼しく過ごせる一方、冬は厳しい寒さや積雪への対策が必要です。
静岡県や千葉県の海沿いでは、比較的温暖な気候を楽しめますが、台風や塩害などに注意する必要があります。
候補地を訪れる際は、観光シーズンだけでなく、夏や冬など異なる季節の環境も確認しましょう。
自治体の移住支援・二地域居住支援制度
自治体によっては、移住希望者や二地域居住を検討する方に向けて、住宅取得支援や空き家バンク、お試し居住などの制度を設けています。
ただし、移住支援制度の中には、住民票の異動や一定期間の定住を条件としているものもあります。
そのため、二拠点生活でも利用できる制度なのか、事前に自治体へ確認することが大切です。
国土交通省も二地域居住の推進に取り組んでおり、制度や自治体の取り組みに関する情報を公開しています。
目的別に選ぶ二地域居住のおすすめエリア
二地域居住に適した地域は、どのような生活を送りたいかによって異なります。
ここでは、目的別におすすめの地域を紹介します。
自然豊かな田舎暮らしを楽しみたい人向け
自然に囲まれた生活を希望する方には、山梨県北杜市や長野県安曇野市などが候補になります。
家庭菜園やガーデニング、ハイキングなどを楽しみながら、都市部とは異なる時間を過ごせるでしょう。
ただし、地域によっては車が生活に欠かせないため、交通手段の確保が重要です。
温泉やリゾートを満喫したい人向け
温泉やリゾート気分を楽しみたい方には、静岡県熱海市や伊東市、栃木県那須町などが適しています。
温泉施設や観光スポットが多く、日常生活の中で旅行気分を味わえることが魅力です。
ただし、観光地では繁忙期の混雑や住宅価格の高さなどにも注意しましょう。
東京から気軽に行き来したい人向け
東京に生活拠点を残す場合は、神奈川県小田原市や静岡県熱海市、長野県軽井沢町などが候補になります。
新幹線などを利用して比較的短時間で移動できるため、仕事や家族とのつながりを維持しやすいことが特徴です。
ただし、移動頻度が高い場合は交通費が大きな負担になる可能性があります。
生活費を抑えて二拠点生活を始めたい人向け
生活費を抑えたい場合は、観光地の中心部や人気別荘地を避け、周辺の住宅地も検討するとよいでしょう。
例えば、長野県や山梨県でも、駅周辺と郊外では住宅価格や家賃が異なります。
ただし、住居費が安くても、車の維持費や交通費が増えれば、生活費全体が高くなる可能性があります。
住居費だけで判断せず、年間の総支出を比較することが重要です。
50代・60代から二地域居住を始める際の注意点

50代・60代から二地域居住を始める場合は、現在の生活だけでなく、10年後、20年後の暮らしも見据えて計画を立てることが大切です。
特に住居費や交通手段、医療環境などは、将来的な生活のしやすさにも大きく関わります。
2つの住まいを維持する費用を把握する
二地域居住では、2つの住宅を維持するため、家賃や水道光熱費などが二重に発生する可能性があります。
また、定期的に移動するための交通費も必要です。退職後に年金を中心とした生活を送る場合は、無理のない予算を設定しましょう。
特に住宅を購入する場合は、固定資産税や修繕費、将来的な売却のしやすさなども考慮することが重要です。
車がなくても生活できる地域か確認する
自然豊かな地域では、自家用車が主要な移動手段となることも少なくありません。
しかし、高齢になると運転を控えたり、免許を返納したりする可能性があります。
そのため、スーパーや病院まで公共交通機関で移動できるか、タクシーなどの交通手段が利用できるかを確認しておきましょう。
医療機関へのアクセスと冬の暮らしを考える
二地域居住では、普段暮らしている地域とは異なる環境で生活することになります。
特にシニア世代は、急な体調不良に備え、近隣の医療機関や救急医療体制を把握しておくことが大切です。
また、寒冷地では冬の暖房費や除雪作業が負担になる場合もあります。
夏の過ごしやすさだけでなく、年間を通じた生活環境を確認しておきましょう。
購入する前にお試し移住や賃貸を活用する
二地域居住を始める際は、最初から住宅を購入する必要はありません。
自治体のお試し居住制度や短期賃貸住宅、マンスリーマンションなどを利用すれば、実際の暮らしを体験できます。
観光では気づかなかった買い物の不便さや交通環境、地域の雰囲気などを確認できるため、住まい選びの失敗を減らすことにつながります。
まとめ|二地域居住のランキングを参考に理想の暮らしを見つけよう

二地域居住(二拠点生活)は、都市部の利便性を維持しながら、自然豊かな地域での暮らしも楽しめる住まい方です。
今回紹介した軽井沢町や熱海市、小田原市などは、首都圏からのアクセスや生活環境など、それぞれ異なる魅力を持っています。
ただし、二地域居住に適した地域は、予算や移動頻度、健康状態、趣味などによって異なります。
ランキングは候補地を探すための参考とし、実際に現地を訪れながら、自分に合った地域を見つけることが大切です。
特に50代・60代から二地域居住を始める場合は、将来の生活も見据え、無理なく続けられる住まい方を検討しましょう。
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