【2024年シニア調査】50代から70代シニア女性に聞いて分かった「推し活」の実態

シニア世代に広がっている推し活。趣味の域を超えて生きがいになっているシニアも増えているようですが、実際にどのような推し活をしているのしょうか。

女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングスの「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50~89歳のハルトモの女性571名を対象に「『推し』に関する意識・実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。2024年のシニア女性の推し活について見てみましょう。

→ハルメクが実施した調査に関する記事はこちらから

シニア女性の「推し」の有無と興味について

はじめに、現在の「推し」の有無について質問しました。「推し」がある(いる)は、2022年から2023年にかけては10ポイント以上増えていますが、2023年から2024年にかけては、ほぼ横ばいでした。

また、「推し」がない(いない)人のうち「以前はあった(いた)」割合は昨年・今年もほぼ同率ですが、「興味はある」は減っており、「興味なし」が約10ポイント増加しました。

シニア女性の「推し友」について

次に、「推し友」の有無について聞いてみました。「推し」がある(いる)人に「推し」を自分1人で推しているか、誰かと一緒に推しているかを聞いたところ、「自分1人」は約6割、約4割は一緒に推す人がいることが分かりました。一緒に推す人がいる人に、どういう関係の人かを聞いた結果、上位は「推し友(推しを通じて知り合った人)」37.7%、「配偶者・パートナー」31.1%でした。また、自由回答の寄せられたコメントには子どもや孫もあげられました。

シニア女性の「推し」にかけるお金について

「推し活」でかける金額について質問すると、「推し」がある(いる)の人のうち、「推し」に関してお金をかけている人は69.6%、お金をかけている人の1人当たり年間費用の平均は、10万416円でした。昨年と比べるとお金をかけている人の割合は昨年より減ってはいますが一昨年の水準に戻っています。かけている年間平均額は、一昨年の9万円台より高く、昨年の10万円台をキープしています。

シニア女性が「推し」にかける活動内容別年間平均額の推移について

活動内容別に1人当たり年間平均額の推移をみると、「遠征費」は年々増加しており、金額も他の活動に比べて高額であることが分かりました。「現場で応援するグッズの購入費」も額は少ないながらも年々増えています。その一方で減少しているのは「コンサート、ステージ、試合などのチケット費」と「本・雑誌・関連書籍など」でした。

シニア女性の「推し」になるパターンについて

「推し」になるパターンについて質問すると、多数を占めたのは「異才惚れ推し」21.7%と「一目惚れ推し」21.3%でした。両者ともこの3年間多数派ではありますが、年々減っています。一方で増えているのが「末広がり推し」です。これは最初の「推し」を核にして「推し」の対象が広がるパターンのことで今年は1割を超えており、2022年と比べると2倍弱に増加しました。

自由回答でも、「推し」をきっかけに新たなことに取り組み始めたシニアの声が寄せられました。

・元気に応援できるように、体力をつけたいと思っている。しばらくサボっていたウォーキングを再開した。(56歳)
・「推し」がイタリアのグループなので、イタリアを理解するためにイタリア語を習い始めた。(70歳)
・推し活で、推し友が広がり、旅をするようになった。新しいツールを覚えないと配信を見たり、グッズを買ったりできないので、とにかくネットに強くなった。(59歳)
・InstagramやTikTokなどこれまで無縁だったものを見るようになった。(67歳)

楽しい声が寄せられる一方で、悩みなどの声も寄せられました。

・グッズは頻繁に発売され、また割と高額な物も多くて、しょっちゅうは買えない事。(57歳)
・チケット代も高くなり、地方都市から会場までの移動代、宿泊費等もかかるので金銭的な負担が大きい。(67歳)
・地方在住だとチケットが取れても、出掛けるハードルが、少しずつ高くなってきている。(64歳)

以上、シニア女性の「『推し』に関する意識・実態調査」でした。楽しい反面悩みなどもあるようですが、「推し」の存在でいきいきと過ごしている人が多いことが分かった調査でした。

▼シニアと趣味に関わる記事はこちら▼

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