【シリーズ 高齢者の住まいの選び方Vol.2】自由と安心安全、どちらを重視しますか

 

連載企画『高齢者の住まいの選び方』では、高齢者向け住宅や老人ホーム等を紹介している「プラスライフ高齢者住まい相談室」にインタビューしました。

今号は、プロの相談員から聞いた「高齢期の住まい選びのポイント」についてお伝えします。

第2回『“自由”と“安心安全”、どちらを重視しますか』

Q. 住まいを選ぶときのポイントは?

大切なのは、まず初めに「ご自分のライフスタイル(暮らし方)を選ぶこと」だと思います。
これが高齢期の住まい選びの最大のポイントです。(→「セカンドライフ」とは?|おとなの住む旅 用語解説)

暮らし方の選択肢としては、例えば「できる限り自由に暮らしたい」あるいは「(入浴等の時間が定められるなど)自由は少なくても、安心安全に過ごしたい」といったものがあるでしょう。

オプションのサービスを上手に利用することが秘訣

これからの暮らし方を決めておけば、実際に住み替えたときの満足度はより一層高くなります。

というのも、最近の「高齢者向け賃貸住宅」はさまざまなオプションのサービスを付けることによって、「その人らしく生活できる」ようになってきたという好ましい環境があるからです。(→「自立型」サ高住とは?|おとなの住む旅 用語解説)

各種のサービスを上手に利用することが秘訣と言えるでしょう。

Q. 実際に住まい探しをされた方の事例は?

〈1〉奥様に先立たれた60代男性のケース

奥様に先立たれお子様のいない60代の男性でしたが、ゴルフや飲み会にも行くそうでお元気なご様子。
そこで、「アクティブシニア向けの賃貸住宅」(生活の自由度は高いが、館内で介護サービスの提供はない)をご紹介しました。(→「アクティブシニア」とは?|おとなの住む旅 用語解説)

ところが、意外にもご本人は「自由はいらないんです。安心安全が得られるよう、介護サービスの完備した住まいの方がいい」というご希望でした。
自由よりも、安心安全な暮らしを優先されたのです。

【入居したのは、自立から要介護5まで幅広く受け入れる「サービス付き高齢者向け住宅」。館内で介護サービスを提供している】

「施設の中で、ルールに縛られて生きるくらいなら」

〈2〉要介護3の90歳女性のケース

要介護3の90歳の女性に、介護付有料老人ホームをご紹介しました。
要介護の方なので安心安全が一番と考えたからですが、ご本人は納得されません。

最終的に選んだ住まいは、より生活の自由度が高い「高齢者向け賃貸住宅」でした。
友人との語らいやお料理がしたいという強い思いがあったからです。

「介護施設の中でルールに縛られて生きるくらいなら、死んだほうがマシだわ」とまで言われました。
何よりも自由に暮らせる住まいを選択されたのです。

【入居したのは、アクティブシニアの多い「高齢者向け賃貸住宅」(館内で介護サービスの提供はない)。また同時に、入浴の介助や夜間の服薬管理、通院の介助等の訪問介護サービスを外部のヘルパーに依頼】

❑参考記事:自立型のサービス付き高齢者向け住宅「グランドマストシリーズ」(動画)はこちら

このように高齢期の住まいだからといって、年齢や身体の状況(要介護度など)だけで決める必要はありません。

今はご自身の希望を優先し、住まいを選ぶことのできる時代になったのです。

■取材協力:「高齢者住まい相談室」の相談員の皆さん(写真付き)

🔳データ編
『サービス付き高齢者向け住宅で提供されているサービス』

出所:一般社団法人 高齢者住宅協会

【データを読む】
〇状況把握・生活相談サービスは、すべての住宅で提供されています。
〇食事サービスが提供されている住宅は、96.1%に達しています。
〇介護サービスが提供されている住宅は48.6%に及ぶ一方で、介護保険における特定施設入居者生活介護等の指定を受けているのは8.1%にとどまっています。
(→「サービス付き高齢者向け住宅の〝サービス〟」とは?|おとなの住む旅 用語解説)

<つづく>

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