老人ホームなど介護施設にいる祖父母や両親など、入居者の家族はどれくらいの頻度で面会しているのでしょうか。
(株)Speeeの運営する「ケアスル 介護」は、介護施設の入居経験がある方、もしくはその関係者250名に対して、「介護施設の転居に関するアンケート調査」を行いました。入居者家族のリアルな声を見ていきましょう。
→なぜ入居したの?入居シニアor関係者に聞いた「有料老人ホームに入居した理由」
【入居者家族に聞いた】介護施設にいるシニアとの面会頻度と理由について調査!
介護施設にいるシニアとの面会頻度について
はじめに、老人ホームの面会頻度について尋ねると、最も多いのは「月1〜3回程度」で40.0%でした。次に多いのは「週1~2回」で25.2%。全体の約7割が月に1回は面会に訪れていることがわかりました。また、ほぼ毎日訪問している「週5〜7回」と回答した人は2.8%でした。
介護施設から自宅までの所要時間について
入居者家族の自宅から老人ホームまでの所要時間はどれくらいかかるのでしょうか。最多は「10分以上〜30分未満」の46.4%。「10分未満」の6.4%を足すと、半数の方が自宅から30分以内の距離の老人ホームを選んでいることが明らかになりました。
一方で1時間以上かかる人は「1時間以上〜2時間未満」で11.6%、「2時間以上〜3時間未満」で1.2%、「3時間以上」で3.6%と全体の2割未満です。
介護施設にいるシニアに面会する理由
面会の理由や目的について聞いてみました。
・話し相手をしたり、顔を見に行くと、とても喜んでくれます
・様子を見に行くと同時にお喋りをする。行くと喜んでくれるから
・おやつや果物の差し入れ
・好きな食べ物を届けるため
・お風呂に入れる、お互いの近況を話す
・洗濯物や着替えを届ける
・買い物などの物資届けと利用料金支払い
様子を見るだけでなく、話したり差し入れをしたり、または着替えを届けるなど、さまざまな声が寄せられました。
近年人気の「近居」、「高齢者向け住宅」や「シェアハウス」など選択肢が豊富
これまでシニアの住まい方は「子世帯との同居」と「介護施設への入居」が代表的でした。
しかし、近年では高齢の親を子世帯の近くに呼び寄せる「近居」が支持されています。気軽に行き来のできる近い距離に住みながら、同居よりも双方のプライバシーを保てることが人気の理由です。
近居する際、住まいの選択肢も広がっています。高齢者向け賃貸住宅や高齢者向け分譲マンション、または高齢者限定シェアハウスなどさまざまです。最近では、まちにある空室や空き家をバリアフリー仕様にした賃貸住宅「分散型サ高住」も少しずつ広がってきています。
シニアの健康状態にもよりますが、子世帯の近くの賃貸住宅で在宅介護サービスを活用しながら暮らすことも方法の一つ。また、介護施設の入院待ちの期間に近居を選ぶのも良いでしょう。
「おとなの住む旅」では、近居にぴったりな高齢者向け賃貸住宅の情報を数多く取り揃えています。
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