「サラ川」の愛称で知られる「サラっと一句!わたしの川柳コンクール」の優秀100句が1月26日に発表され、話題を呼びましたが、その姉妹コンクール『地元サラ川(ジモサラ)』の入選作品もいま注目を集めています。
川柳の作品づくりが趣味として人気のシニア世代の皆さんからも、「方言など自分らしい言葉で詠めるので、ジモサラは楽しい」といった声が広がってきたからです。
今回の地元サラ川は、どんな作品が選ばれたのでしょうか。
シニア向けの川柳大会が開かれるなど、年々シニア世代を中心に盛り上がりを見せている「川柳」。 江戸川区では、毎年秋の季節に開催される「江戸川区文化祭」内で川柳大会も開かれており、それに向けた川柳教室が無料で参加できるなど、気軽に学べる場所も増えてきています。 今回は、当サイトで紹介して...
シニアは「方言で詠めるのがいい」
サラ川を主催する第一生命保険は地方創生の一環として、2022年もご当地版川柳コンクールの「地元サラ川」を都道府県と連携して実施しました。
本年度は過去最多の32 団体(自治体・警察等)が参加し、毎年恒例のテーマである「お国自慢」や「健康」「詐欺撲滅」に加えて、「働く女性応援」や「エコ自慢」「SDGs」など各都道府県の社会的な課題や取り組みに沿ったテーマも設定されています。
応募総数は過去最多の57,548句。多くの応募作品から選出された全国各地の入選作品がこのほど決定しました。
当サイトでは、東京都と京都府の入選作品を以下ご紹介します。
⇒【介護の川柳コンテスト】11月11日は介護の日!最優秀賞作品は『「食べたっけ?」「食べさせたっけ?」老夫婦』
東京都「育業川柳コンクール」
東京都は1月26日、「地元サラ川」の一つ『「育業」川柳コンクール』の受賞作品を発表しました。
「育業」とは東京都が推奨する「育児休業」のニックネームで、その理念は休むというイメージを一新し、望む人の誰もが育児のしやすい社会をめざすというもの。
今回のコンクールには1,375句の応募があり、育業にまつわる、くすっと笑える体験から、思わずうなずくあるあるまで、魅力的な句が数多く集まりました。
「大賞」に輝いた作品は『押してくれ パパの背中と ベビーカー(息子の独り言)』。
優秀賞と佳作は次の通りです。
■「育業」川柳コンクール 受賞作品
⑴募集期間:令和4年9月30日~10月31日
⑵応 募 数:1,375件
⑶企画目的:「育業」の理念を広く浸透させ、幅広い層に育業の大切さを啓発する「育業応援プロジェクト」の一環
⇒『シルバー川柳ベストセレクション』20年間の名作100句傑作集が今月発刊!シニアが詠んだ秀逸な名川柳で大いに笑いたい!
京都サラ川「わたしのエコ自慢」
京都府は1月26日、「地元サラ川」の一つ『京都サラ川2022「わたしのエコ自慢」』の入選作品を発表しました。
本年度のテーマは「わたしのエコ自慢」です。
10月の食品ロス削減月間を控え、「エコ」への想いを込めた川柳を募集。
ユーモアあふれる多くの作品の中から、大賞と食品ロス削減月間賞を含む「エコ川柳10句」が選ばれました。
■「わたしのエコ自慢」入選作品
※敬称略、〈 〉内は雅号
❑大賞(1句)
学校で エコを教わり 子が指導〈紫苑〉
❑食品ロス削減月間賞(1句)
残り野菜 母が生み出す 芯メニュー〈くろにゃん〉
❑優秀賞(8句)
・不揃いの 野菜でととのう 晩御飯〈ごん太〉
・洗濯に 再雇用する 風呂の水〈コタラフ〉
・お下がりで シェアする服も 思い出も〈にわとりママ〉
・エアコンを 消して涼みに 鴨川へ〈けんちゃん〉
・あと一回 穴空き靴下 今日座敷〈めぐこ〉
・残さずに 食べて万歳 おばんざい〈レッドムーン〉
・何年も 着たら流行りの ビンテージ〈スプリング〉
・気にしてる 期限と機嫌 食と妻〈夏舟〉
この記事と画像の出典:第一生命保険、東京都、京都府の各公式サイト
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