タイは、医療の発展とともに平均寿命が延びているものの、同時に少子化も進んでいる国。
そのため、急速に高齢化が進んでいます。
高齢者施設で暮らす人も増えており、日本人も入居できる施設があるとのこと。
この記事では、タイの高齢化事情とともに、タイの高齢者施設について紹介します。
タイも高齢化、日本を超える速さで高齢社会へ
実は、タイは日本を上回る速さで高齢化が進んでいます。
日本は約24年で高齢社会へと進みましたが、タイは約20年で高齢社会へ突入したのです。
国連の「世界人口予測 (2019年版)」では、タイの65歳以上の人口割合は2021年で13.5%になると予測されていました。
この予測を超え、2022年には65歳以上の人口割合が14%になり、高齢社会へと突入。
2035年には、タイが中進国として初の超高齢社会(65際以上の人口割合が21%)になると予測されています。
タイの介護事業者、ライセンス取得が必要に
タイでは、高齢化にともない、介護面の整備が進んでいます。
2021年1月より、タイ保健省は介護事業者へのライセンス発行を開始。
訪問介護・介護施設・短期入所の3事業は、ライセンスが必要になりました。
参照:高齢者介護事業、保健省のライセンスが必要に(タイ)|日本貿易振興機構 (ジェトロ)
介護事業のライセンス化にともない、タイの介護サービスの安定・安心・充実が期待できます。
タイは日本よりも物価が安いことを考慮すると、安くて質の高い介護サービスを受けられるかもしれません。
タイの高齢者施設、どのような施設なのか?
タイは、日本よりも物価が安く、リタイア生活に向いている国。
定年退職を期に、タイ移住を検討している方も多くいます。
そこで注目を集めているのが、タイの高齢者施設。
今回は、GIRI CHANNELにて紹介されていたタイの高齢者施設「カミリアンホーム」の特徴を抜粋します。
バンコクにある高齢者施設「カミリアンホーム」
タイの高齢者施設カミリアンホームは、スワンナプーム国際空港から車で10~20分の場所にあります。
カリビアンホームは、実はもともとホテル(バンコクラマホテル)でした。
写真引用:バンコクラマホテル公式
ホテル半分とコテージの一部をカミリアン病院が取得し、高齢者施設として運営しています。
ちなみに、残りの半分は、引き続きバンコクラマホテルとして営業中です。
タイの高齢者施設、1か月の費用は「約11万5千円」
カミリアンホームの費用は、月額30,000バーツ。
日本円にすると、約115,000円です。
費用には、ナースサービス・食事代・運動指導・洗濯・部屋の掃除が含まれています。
2名以上で入居する場合は、ダブル料金が適用されるため、1名3万バーツ×2人分(6万バーツ)よりも、2割以上安くなるそうです。
なお、入居時は1か月分のデポジットが必要です。
入居一時金・保証金はありません。
カリビアンホームの施設・設備
カリビアンホームは、以下2つのエリアにわかれています。
- 小さな一軒家のようなコテージエリア
- 同じ建物の中に客室が並ぶにホテルエリア
■居室・施設の設備
居室は、約40㎡でベッド・エアコン・テレビなどの家具付き。
シャワー・トイレも居室にあります。
家具は多少年期を感じるものの、必要最低限のものが揃っているため体ひとつで入居が可能です。
敷地内には庭園やプールがあり、リフレッシュできる環境。
コテージの一部はマッサージ用に改装されており、理学療法・タイマッサージを受けることができます。
ナースが24時間常駐している
カリビアンホームは、ナースが24時間常駐しています。
もし治療が必要な際は、バンコクの日本人が多く住む街トンローにあるカリビアン病院のドクターが対応してくれます。(医療費は居住費に含まれません)
現在、カリビアンホームは約60名の高齢タイ人が住んでいるとのことです。
施設側は、空いている部屋をぜひ日本人に使って欲しいそう。
日本人が入ることで人数が増える・高齢者が活気づくでしょうし、日本食の提供も期待できます。
一週間などお試しステイもできるそうなので、旅行がてら滞在してみると良いでしょう。
住みたい場所で、自分らしく快適なシニアライフを
タイの高齢化事情・高齢者施設を紹介しました。
海外が好き・移住を検討している方は、日本よりも安く住めるタイの高齢者施設も視野にいれてお試し滞在からスタートしてみると良いかもしれません。
きっと、本当に住みたい街・国・環境がみえてくるはずです。
おとなの住む旅は、二拠点生活・移住の情報を発信中です。
また、ご希望のエリア・費用などをヒアリングの上、便利でお得な物件のご案内も可能。
二拠点生活・移住に関するインタビューを随時更新しているので、あわせてご覧ください。
⇒マツコも羨むライフスタイル「デュアラー」(二拠点生活者)ってどんな暮らし?
日本と海外(東南アジア)を中心に、二地域居住をしている赤城さん(仮名)。 この度、おとなの住む旅では、赤城さんに二地域居住についてインタビューさせていただきました。 国を越えて二地域居住をしてみたい、デュアラーとして生きていきたいと考えている方にとって、リアルな情報が詰まっていま...
「二拠点生活(デュアルライフ)に憧れる、でも実現は難しそう」と感じてはいませんか? かつて二拠点生活は、別荘を持っている人など限られた人しかできませんでした。 しかし現在は、金銭的・時間的余裕がなくても、二拠点生活が可能な時代です。 20~30代のビジネスパーソンを中心に、多く...