いま温泉好きの多いシニア世代の間で“お出かけムード”が高まっていますので、今回は昨年末公表の『全国人気温泉地ランキング2023』をご紹介しましょう。
何よりも二拠点生活の滞在先として「良質な温泉のある街」を選ぶシニアも少なくないだけに、2023年版ではどんな温泉地が人気なのか、気になるところです。
16回目の『人気温泉地ランキング2022』の投票結果が今月発表され、1位に「草津温泉」が初めて選ばれたことが話題になっています。 なにしろ、本調査開始以来16年間、トップの座を守ってきた温泉地の不動の王者「箱根温泉」が2位に退き、この6年間2位に甘んじていた草津温泉がついに逆転を果たしたか...
箱根が1位奪還!シニアは草津を支持!
17回目を迎えた今回の調査は、メディア大手のリクルート(東京・千代田区)が毎年行っている『じゃらん人気温泉地ランキング2023』(2022年12月8日発表)。
同社の旅行サイト「じゃらんnet」の会員約1万3千人を対象にアンケート(人気投票)を行ったものです。
その結果、「もう一度行ってみたい温泉地」部門では前年2位の「箱根温泉」が1位に返り咲き、「草津温泉」が僅差で2位となりました。
過去17年間の調査で「箱根」は16回も1位を獲得しただけに、まさに温泉地の不動の王者です。
もっとも、投票行動を年代別に見てみますと、20~40代の若い世代は「箱根温泉」が1位だった一方で、50~60代のシニア層からは「草津温泉」が一番支持を集めました。
それでは、次の2パターンの温泉地ランキングを紹介します。
熊本の黒川温泉も順位アップ
➊『全国人気温泉地ランキング』
【過去に行ったが、もう一度行ってみたい温泉地】を選出
1位:箱根温泉(神奈川県)2470票(前年2位、以下も前年順位)
2位:草津温泉(群馬県) 2446票(1位)
3位:登別温泉(北海道) 1696票(3位)
4位:道後温泉(愛媛県) 1582票(4位)
5位:別府温泉郷(大分県)1429票(5位)
6位:黒川温泉(熊本県) 1387票(7位)
7位:有馬温泉(兵庫県) 1315票(6位)
8位:熱海温泉(静岡県) 1268票(8位)
9位:由布院温泉(大分県)1191票(9位)
10位:下呂温泉(岐阜県) 1139票(10位)
箱根は街並み・自然など魅力が多彩!
前年2位の「箱根温泉」が1位を奪還し、僅差で「草津温泉」が2位となりました。
但し、年代別の集計によると、50代と60代は前年と同じく「草津」が1位で「箱根」が2位、20代から40代までは「箱根」が1位。
世代によってハッキリと趣向が分かれました。
トップ10のラインアップについては、前年とまったく同じです。
前年から1ランクアップしたのは1位の「箱根温泉」と6位の「黒川温泉」でした。
そして、ユーザーが各温泉地を”選択した理由”は、次の通りです。
1位 箱根温泉⇒「街の雰囲気」「交通」「自然」など多彩な魅力を持つ
2位 草津温泉⇒「街の雰囲気」「効能、泉質」の評価が高い
3位 登別温泉⇒「効能、泉質」「自然」を評価
4位 道後温泉⇒「街の雰囲気」が突出して高い
⇒【高齢者の住み替えの参考に】『全国住みたい街ランキング2022』、横浜や札幌、福岡、名古屋などがランクイン
➋『全国あこがれ温泉地ランキング』
あこがれ温泉地1位は「乳頭温泉郷」
【行ったことがないが、一度は行ってみたい温泉地】
4年連続で「乳頭温泉郷」があこがれ温泉地1位を獲得しました。
また、「黒川温泉」が2ランクアップしてベスト10入りを果たしています。
1位:乳頭温泉郷(秋田県) 2348票(前年1位、以下も前年順位)
2位:草津温泉(群馬県) 2072票(2位)
3位:銀山温泉(山形県) 1943票(4位)
4位:道後温泉(愛媛県) 1685票(5位)
5位:由布院温泉(大分県) 1636票(3位)
6位:登別温泉(北海道) 1612票(6位)
7位:有馬温泉(兵庫県) 1420票(8位)
8位:下呂温泉(岐阜県) 1296票(7位)
9位:箱根温泉(神奈川県) 1272票(9位)
10位:黒川温泉(熊本県) 1206票(12位)
⇒ シニアの「本当に住みやすい街大賞2023」発表!首都圏は3位大泉学園、2位西白井、江戸情緒残る下町の1位は?
大自然の体験アクティビティが好評
【専門家のコメント】
じゃらんリサーチセンター 研究員 松本 百加里氏
⑴解説:箱根温泉
箱根温泉では旅行者アンケートの結果をもとに、観光の目玉として「サステナブル」を打ち出しました。
その一環として自然教育につながる体験アクティビティなどを開催し、20~40代中心に高い支持を獲得しています。
⑵解説:乳頭温泉郷
乳頭温泉郷では近隣の旅行者も楽しめる穴場的な楽しみ方の提供を始めました。
たとえば秘境感満載のワーケーションスペースの設置、ブナの森の中でレンタサイクル、パワースポット湯巡りなどが好評を博しています。
【本調査の概要】
⑴調査期間:2022年8月22日~31日
⑵調査対象:じゃらんnet会員
⑶調査方法:インターネットによるアンケート
⑷有効回答数:1万3,375人(約4割が関東・甲信越地方在住)
⑸対象温泉地:全国328温泉地(東京都・沖縄県を除く)
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この記事と画像の出典:㈱リクルート 公式サイト
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