
近年、供養において粉骨が注目されています。粉骨とは、火葬後のお骨(通常2〜5cm程度)を、専用機械や手作業で1〜2mm以下のパウダー状にすること。以前よりも認知されていますが、粉骨に対してどのように考えているのでしょうか。
海洋葬・粉骨サポートを展開する有限会社 縁と、寺院支援と樹木葬開発を手がける株式会社366は、2026年1月21日に40代〜70代の男女600名を対象に「粉骨」に対する意識調査を実施しました。粉骨に対してどのように思っているのか見てみましょう。
粉骨のメリットと注意点
調査結果を見る前に、粉骨のメリットと注意点について解説します。
粉骨は、火葬後のご遺骨を細かい粉状にし、供養の形を選びやすくします。メリットは、散骨や手元供養など供養の選択肢が広がること、そして骨壺が小さくなり保管や管理の負担を減らせることです。お墓を持たない選択を考える方にとって、現実的な方法といえます。
一方で、粉骨は元に戻せないため、後悔がないよう家族で十分に話し合うことが大切です。また、散骨を行う場合は法律や地域のルールを守る必要があります。心理的な抵抗を感じる方がいる点にも配慮が必要でしょう。
粉骨は、故人と家族が納得できる供養の形を選ぶための、ひとつの選択肢です。
40代から70代に聞いた「粉骨の許容度」

今回は、粉骨に対する抵抗感を「自分自身」と「大切な家族」の2つの視点から調査しました。上記のグラフは5段階評価の回答結果を集計・比較したものです。
粉骨に対して「できれば避けたい」「絶対に避けたい」と回答した人は自身および家族それぞれ2割以下となりました。残る8割超は粉骨を受容していることが分かりました。
一方で、自分自身の遺骨と大切な家族の遺骨では、その意識にギャップが生じました。「抵抗はない(むしろ良いと思う)」と積極的に粉骨を支持する層は、自分自身については40.5%にのぼる一方、家族の粉骨については27.7%に留まり、12.8ポイントの開きがありました。自分については合理性を優先する一方で、家族の遺骨については「骨の形を残してあげたい」「本当に粉にしていいのか」という、愛情ゆえの葛藤が生じていることがわかります。
粉骨許容度は供養スタイルによって変わるのか

次に、将来希望する供養スタイル別に粉骨への抵抗感にどのような違いがあるかを可視化しました。その結果、将来希望する供養スタイルを問わず、粉骨を柔軟に受け入れられている実態が明らかになりました。
自然葬(海洋葬・樹木葬)希望者は8割超が肯定的(「抵抗はない」「特にこだわりはない」の合計)であるのはもちろん、特筆すべきは伝統的な「石のお墓」を希望する層においても5割以上が肯定している点です。またいずれの供養スタイルにおいても、「自分」より「家族」を対象とする場合の方が粉骨を肯定する層はやや減少するものの、その意識差が供養スタイルごとの全体的な傾向(許容度の高さの順位など)を覆すほどのものではありませんでした。
粉骨はもはや特定の自然葬のための手法ではなく、日本の供養における新しい選択肢として定着しつつあることが分かりました。
以上、40代〜70代の男女600名を対象に「粉骨」に対する意識調査でした。
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