ライフスタイルの多様化のように、生き方も多様化する現代。その一つが性の多様化、LGBTです。しかし、近年LGBTの老後に対する不安が大きいという意見がメディアでも多く取り上げられています。
2019年年初に放送された「ザ・ノンフィクション 『マキさんの老後 ~意外な素顔~』」(フジテレビ)では、レズビアンのジョンさん(妻)とゲイのマキさん(夫)の逆転夫婦が話題になりました。同回に登場した、アライアンサーズ(株)代表取締役 久保氏はLGBT高齢者支援の必要性を訴えています。
久保氏は「民間サービスの範囲内でLGBT高齢者支援をする恒久的な支援ネットワークの必要性を呼びかけ、生活不安を少しでも減らしたい」と提唱。そこで久保氏は、2019年にLGBT終活等の老後生活支援任意団体結成を立ち上げました。一体どのような活動内容なのでしょうか。今回は同団体の活動についてご紹介します。(→「終活」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
専門家が集まり、LGBT当事者の拠点で活動
活動場所はLGBTの高齢者が集う上野や浅草などの飲食店やコミュニティ。1人でも多くの方のサポートをしていきたいという想いから、アライアンサーズ株式会社が中心になってこれらの場所に働きかけて行きます。
同団体のメンバーには、LGBTフレンドリーな医師、社会福祉士、元議員、行政書士などさまざまな専門家たち集結。各プロが意見を出し合ってサポートをしていきます。LGBTなど生きにくさを感じている方々の中には、医療・法務・生活サポートなどで、サービス提供者の無理解を恐れ、忌避する方もいます。安心して相談できるように、LGBTに特化した団体を設立しました。
医療や住まい、同性パートナーへの相続など多岐にわたりカバー
久保氏が掲げる理念の柱は「医療・法務・民間サービス」の融合です。老後生活支援任意団体ではこれを軸に、セクシュアルマイノリティ当事者からヒアリングをして、医師・法律・行政の専門家チームと情報を共有し、さまざまプランや解決策を掲示します。多く寄せられる声としては次のようなものが挙げられます。
〇一人暮らしで今後の生活が不安
〇年老いた両親の世話(介護含む)が不安
〇高齢者住宅(老人ホーム等)の選び方がわからない
〇同性パートナーに財産を残したい/居住についての不安
〇遺言を作成したい(公正証書)
〇医療や病気について不安がある
1時間相談時間が1時間の場合は無料です。漠然とした悩みでも大丈夫です。実際に、同団体を利用しているLGBT当事者の一例をご紹介します。
・サポート事例(60代ゲイ男性)
老人性うつ病やアルコール依存を発症。生活困難になる前にサポート依頼があり、医療、法務、病院付き添いの生活支援をかけあわせ、現在治療中。経営する飲食店の解約手続きや高齢者住宅(住宅型有料老人ホーム)への引越および手配も含めてサポート中。
トータルでサポートしてくれることは高い安心感に繋がりますね。2020年からは、ゲイの高齢者が集う飲食店エリア(上野・浅草・新宿二丁目)を中心に飲食店へのチラシ設置の呼びかけを行うとのこと。今後の広がりに注目が集まりそうですね。活動趣旨と理念を理解し、協力できる方は是非問い合わせてみてはいかがでしょうか。
●問い合わせE-Mail:alliancers.japan@gmail.com
出典:PR TIMES
■新宿・上野に近いサ高住
八幡山の緑豊かな自然と多彩な街の環境が日々の暮らしに潤いをもたらす グランドマスト八幡山周辺は、日々の暮らしをサポートする買い物に便利な商業施設が揃い、飲食店も豊富に点在しており、徒歩圏内には、暮らしにゆとりを与えてくれる緑豊かな公園や、区役所や図書館・医療施設などもあり、充実し整った環境です...