当記事の前編『自然とご縁があふれる街で、芸に磨きをかける Vol.1』はこちらから
落語家 十一代目 桂 文治 氏
落語家・十一代目桂文治さんは、新桜台・江古田エリアに住んでもう9年目。
「師匠(十代目桂文治氏)の内弟子でひばりが丘に5年、二つ目になってから保谷に16年住んでいました。
師匠に何かあったらすぐに集まれるようにと、自転車で行ける距離にしたんです。亡くなった後もこの辺りから出ようとは思いませんでした。」
自然が好きなので、緑を見るとホッとします
落語家・十一代目桂文治さんは、新桜台・江古田エリアに住んでもう9年目。
サービス付き高齢者向け住宅がオープンするこのエリアについてお話を伺いました。
落語が紡ぐ「人とのご縁」
地元では落語を通じて地域の方々と交流を深めています。公共会館や喫茶店で落語教室や独演会を開催。
「普段から和服だから目立つみたいで『あの人何してる人?』って(笑)。そこからお付き合いが始まって、町内会の方とは旅行にも行きますよ」。
かつて住んでいた保谷で開催される敬老会にもゲストで呼ばれるそう。
人とのご縁を大切にする、気さくで温かい人柄が伝わってきます。
元気の秘訣は納得いかない日をつくらないこと
多忙な日々でも疲れを感じさせない、元気の秘訣は何なのでしょう。
「高座ですね。落語が好きで入りましたから、何もしないのが一番怖い。
『今日は何も落語のことをしなかった、なんて馬鹿な一日だったんだろう』と納得いかない日を作らないのが一番いい」。
存分に落語をした後は、銭湯で疲れを流すことも。
「最近も久松湯に行きましたよ。銭湯がいくつかあって、それぞれ違うから楽しい。買い物もしやすいし飲食店も手頃。住みやすいですね」。
活躍し続ける背景には、暮らしやすくて人情味溢れる温かい街がありました。
落語家 十一代目 桂 文治
1967年、大分県生まれ。86年より十代目桂文治に入門。
2012年に桂平治改め十一代桂文治襲名。寄席を中心に、国内各所で落語会や独演会も開催。
1994年NHK新人演芸大賞、2009年第64回文化庁芸術祭で新人賞など多くの賞を受賞。
■桂 文治 公式サイト
http://bunji.cool.coocan.jp/rakugo/index.html