シニアの生き方を学ぶ~年を重ねてもアクティブに!地元愛から生まれる若々しさ
歳を重ねるほどに情熱を持ち、何かに没頭している人の姿はとても魅力的ですよね。今回は様々な活動に精力的に取り汲んでいる達人にお話を伺いました。
由井営太郎さん(71歳)地元・高円寺への“恩返し”
地元・高円寺で様々な活動をしている由井営太郎さん。今年で9回目を迎えた名物の一つ「高円寺びっくり大道芸」実行委員長、2025年までを一つの区切りとして高円寺を活性化させる「高円寺‘25プロジェクト」代表など、精力的に活動されています。
「『高円寺びっくり大道芸』は阿波踊りに次ぐイベントで、2日間で約20万人が訪れます。地域活性化の一つとして始めた『高円寺‘25プロジェクト』では『高円寺わくわく食堂』を月に1度開催して、子どもたちに皆でごはんを食べる美味しさや人との交流の楽しさを伝えています」
「6歳から高円寺に住んでいます。父親から引き継いだ建設会社のフィールドも高円寺。高円寺があって、今の自分たちがいる。だからこそ、高円寺に恩返しをしたいんです」
復活させたい、高円寺のオアシス・桃園川
そんな由井さんが今最も力を入れているのが「桃園川のせせらぎを甦らせるプロジェクト」。
現在、桃園川は暗渠になっていますが、かつては高円寺を北と南に区切る“要”となる川でした。
「桃園川は高円寺の歴史を語るうえで欠かせない川。なのに、今の高円寺の人は桃園川を知らない。桃園川のことを知ったらもっと高円寺に興味を持つし、好きになると思うんです」
桃園川の歴史を広める第一弾として、来年「座・高円寺」で市民劇『桃園川と河童の手』を上演することに。出演者は小学生以上の意欲ある一般人。
「地域活性は、皆でやらないと意味がない。だから市民劇にして、出演者もオーディションで募りました」
このプロジェクトの最終ゴールは2020年の東京オリンピックまでに、桃園川のせせらぎを復活。「水遊び」「休息・談笑・飲食」「ビオトープ」ができる親水公園をつくることです。
高円寺への恩返しを通して、若々しくいられる由井さん。桃園川のプロジェクトからも、目が離せませんね。
※「桃園川のせせらぎを甦らせるプロジェクト」主催
上演作品『桃園川と河童の手』[作・演出 朧太夫(今申楽 朧座)、演出 吉久直志(カプセル兵団)]
公演期間:2018年3月9日(金)・10日(土)
会場:座・高円寺2
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