【高齢期の住替えを考えるVol.7】なぜ知名度低い?自立型の高齢者賃貸住宅

自立型の高齢者向け賃貸住宅『グランドマスト西ヶ原』モデルルーム

高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。
当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。

【今号のキーワード】
「自立型の高齢者向け賃貸住宅というタイプがあることは知らなかったので、驚きました」

第7回『知名度低い「自立型の高齢者向け賃貸住宅」とは?』

自立型の高齢者向け賃貸住宅『グランドマスト西ヶ原』

❑高齢期の住まいと暮らしを専門とする「専任アドバイザー」(㈱イチイ シニア事業部在籍)に執筆してもらいました。

老後の住まいとして、「自立型の高齢者向け賃貸住宅」というカテゴリーがあることは、まだまだ知られていません。
老後の住み替え先といえば、多くの方が老人ホームしか頭に浮かばないのが実情です。(→「自立型」サ高住とは?|おとなの住む旅 用語解説

“自立型の賃貸”という選択肢があることをもっと広く知っていただければ、幸せなセカンドライフを手に入れる方々が増えていくと考えています。(→「セカンドライフ」とは?|おとなの住む旅 用語解説

では、今年2月にご相談のあったNさん(83歳女性)の事例をご紹介しましょう。

「要介護3で自宅の一人暮しは難しい」と主治医

横浜市内の戸建てで一人暮らしだったNさんは自宅で転倒して骨折し、入院を余儀なくされました。

幸いにもリハビリは順調で、3ヵ月後に退院できることになったのですが、主治医からこう告げられたといいます。

「要介護認定を受けた結果、判定は要介護3でした。このまま自宅に戻って一人で暮らすのは難しいですね」

そこで、Nさんは自宅をあきらめ、介護付有料老人ホームへ入居することにしました。

入居後は身体能力の快復も早く、ほどなくして最も軽い介護度の要支援1へと改善したそうです。

要支援1へ改善後、介護施設で気を病む

そうなると次第に気になってきたのが、介護施設で一緒に生活している入居者の皆さんの様子でした。

介護度の重い人が多いことから、認知症の男性が館内を徘徊していたり、食堂でも隣りは介助を受けながら食事する女性だったり。
やがてNさんは、少々気を病んでしまったそうです。

Nさんから私にご相談があったのは、そんな状況のときでした。

私が「“自立型の高齢者向け賃貸住宅”のことはご存じですか?」とお話しし、物件までご案内したところ、「こういうタイプの住まいがあることは知らなかった」と驚いていらっしゃいました。

Nさんは7月、地元にある「自立型のサービス付き高齢者向け住宅」へと転居され、今は落ち着いた毎日を送っています。(→「サービス付き高齢者向け住宅の〝サービス〟」とは?|おとなの住む旅 用語解説

介護施設に代わり、自立型が選ばれる傾向へ

ある介護施設を見学した自立の方からは、こんな感想をお聞きしました。

「この施設では許可をもらわないと外出できないし、門限が夕方5時では友人とディナーにも行けませんね」

「大浴場で知らない人と湯ぶねに浸かりたくない。自分の部屋のお風呂に入りたいですね」

そうした声が上がるなか、近年は介護施設に代わって、自立型の高齢者住宅が選ばれる傾向にあります。

理由の一つとしてこの2~3年、自立型の供給が一気に増えてきたことが挙げられるでしょう。

「自立型の高齢者向け賃貸住宅は、なぜ知名度が低いのか?」
そんな今号の問いかけに対する答えがここにあります。
自立型は近年増えてきたものの、市場に占めるシェアはまだまだ少ないのが現状です。
主に要介護者を受け入れる高齢者向け住宅が、全体の8割ほどを占めていると言われています。

次号「高齢期の住替えを考えるVol.8」では今号とは対照的に、比較的重度の要介護者も自立型の賃貸住宅で問題なく暮らしている事例をご紹介し、そのノウハウについてお伝えする予定です。

【今号のまとめ/ご相談者が選んだ住まい】
自立型の「サービス付き高齢者向け住宅」
この記事の問合せ先:㈱イチイ 電話03-5925-8851 <→ シニア事業部の専任アドバイザーたち(写真付き)

<つづく>



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