昨今、シニアのペット共生が注目を集めています。単身のシニアや、子どもや孫と離れて暮らしているシニアにとってペットは大切な家族、心の拠り所になっていると言えるでしょう。(→「ペット共生型賃貸住宅」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
2017年よりペット保険の販売を開始したSBIいきいき少額短期保険株式会社は、同社保険加入者を対象にペットに関するアンケート調査を実施。回答者1,083名のうち、約50%が70歳以上ということで、シニアとペットの関わり方が浮き彫りになりました。
ペットは話し相手よりも“○○的存在”
犬・猫の飼育経験について聞いたところ、全回答者の6割以上が「経験あり」(現在・過去含む)でした。
現在・過去ともに飼育経験がある回答者に「犬・猫を飼っていて良かったと思う点は何ですか?[複数回答可]」と聞いたところ、「癒される」(75.5%)が最も多い回答でした。飼育経験者4人に3人が実感しているという結果に。続いて多かったのは、「家族円満になる」(28.3%)、「話し相手ができた」(27.4%)でした。
シニアにとってペットを飼って良かった点とは?
「ペットを飼って良かった点」を単身・同居の世帯別に見ると、同居(25.6%)に対して、単身では「話し相手」が34.3%と、8.7ポイントも高い結果となりました。
逆に同居が単身を上回る回答となったのは、「家族円満になる」「自身・家族が健康になる」でした。同居世帯におけるペットの役割は、家族同士のコミュニケ―ションのきっかけや、その愛らしい姿で家族みんなを元気にするということがわかりました。
70歳以上が思う「ペットを飼って良かった点」は?
気になるシニアの回答はどうだったのでしょうか。単身・同居ともに最も多かったのは「癒される」。次いで多かったのは単身だと「話し相手ができた」、同居世帯だと「家族円満になる」という結果となりました。
ペットは寂しさを埋めてくれる存在
こうしてみると、いわゆる“独居老人”と言われる単身のシニアにとって、ペットの存在は大きいようです。同じ空間にいるだけでほっとしたり、一人からくる寂しさを埋めてくれたりと“相棒”のような存在といえるでしょう。
家族と同居しているシニアにとっても、ペットは家族円満には欠かせない存在だといえます。
ペット共生はこれまで以上に私たちにとって身近なもの。ペットの存在は年々私たちにとって大きくなっているからこそ、ペット共生住宅も増えているといえます。