2022年の年間ベストセラー総合1位に輝いた『80歳の壁』。その著者の和田秀樹さんが年明けの1月下旬、再び新刊本をリリースし、早くも注目を集めています。
高齢者専門の著名な精神科医である和田さんが著書で訴えているのは、「我慢しないことが一番大事です」「自分の人生だから無理はせず、あとは好きなことだけをしましょう」。
特に高齢の男性やアクティブシニアなどから熱く支持されているという「和田メソッド」。
いま共感の声が続々と寄せられています。
高齢者専門の著名な精神科医・和田秀樹さんの新刊本『80歳の壁』が、発刊からわずか3ヵ月で40万部近くのセールを記録し、話題を集めています。 特に注目点は、和田さんが「80歳を過ぎたら我慢しない生き方」を提唱し、「食べたいものは食べていい、お酒も飲んでいい」「男性ホルモンは元気の源」「子ども...
高齢期は〝楽しい〟が前頭葉を刺激する
この新刊本は、大和書房が1月21日に刊行した『75歳からやめて幸せになること 一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差』です。
本書は「楽しいことだけをして、〝前頭葉〟を刺激する毎日を」と高齢期の生き方を提案している点が最大の見どころ。
数多くの高齢患者を診療し、看取ってこられた和田さんの言葉だけに、何よりも説得力があります。
本書ではこう論じています。
嫌なことをやめれば、老いは遅れる
元気に80歳・90歳、そして100歳を迎えるために必要なのは「我慢しない」こと。我慢こそが、人を不健康に追いやる元凶だと和田さんは強調します。
「世間の目が気になる」「テレビで言っていた」「医者が言っていた」…そんな理由で不本意な物事を受け入れていると、老化のスピードは加速する一方。
和田さんは、できるだけ老いを遅らせるために「やめたほうがいいこと」を、いくつかのテーマに沿って教えてくれます。
75歳からの生き方について語る、次の言葉が印象的です。
『いやなことはやめて、楽しいことだけをするのがいい。「前頭葉」を刺激する毎日で、老いは遅らせられます』
⇒【シニアにおすすめの本】『死という最後の未来』石原慎太郎&曽野綾子著
精神科医として生き方を指南!
■75歳からやめることはコレ!
❑「予防医学の発想」をやめる~血圧や血糖値はコントロールしすぎない
❑免許返納をやめる~「車をやめて自転車」は最悪の選択!
❑粗食生活をやめる~食べたいものを我慢するリスク
❑「今さらの禁煙」をやめる~タバコをやめて効果がある年齢を過ぎたら
❑いらない薬をやめる~降圧剤と頭痛薬、やめたほうがいいのは
❑医者を信じすぎるのをやめる~近所の開業医「その経歴」に注目すべき
❑うつ症状の放置をやめる~認知症とうつを見分ける
❑配偶者への依存をやめる~別行動の時間を作るメリット
❑「子どもの言うことを聞く」のをやめる~すべきは「後悔しないこと」
❑認知症を恐れるのをやめる~「ただの老化現象」と受け入れる
❑お金の不安を持つのをやめる~「税金の元をとる」という意識を
【本書の目次】
第1章 今までの健康法をやめる
第2章 我慢することをやめる
第3章 医者の言いなりをやめる
第4章 脳を使わない生活をやめる
第5章 イライラ・クヨクヨをやめる
第6章 老いるに任せるのをやめる
第7章 ストレスフルな人間関係をやめる
第8章 無理するのをやめる
■75歳からやっておくべき6つのこと
⇒【Twitterフォロワー20万人突破】シニアインフルエンサー・大崎博子さん2冊目『90歳、ひとり暮らしの知恵袋』
30年以上高齢者医療に携わる
【著者略歴】和田 秀樹(わだ ひでき)
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。
東京大学医学部附属病院精神神経科助手などを経て、
現在は「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。
高齢者専門の精神科医として、30年以上高齢者医療の現場に携わる。
『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、
『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、
『80歳の壁』(幻冬舎新書)など著書多数。
【シニアにおすすめの新刊本】
⑴書名:75歳からやめて幸せになること
一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差
⑵著者:和田 秀樹
⑶出版日:2023年1月21日
⑷判型・頁数:四六判・208ページ
⑸定価:1430円(税込)
⑹発行元:㈱大和書房
❑本書の詳細はこちら
この記事と画像の出典:㈱大和書房 公式サイト、Amazon
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