旅先で休暇を楽しみながらテレワークで働く「ワーケーション」が普及してきましたが、さらに最近は新しいスタイル『ゴルファーケーション』に注目が集まっています。
これはゴルフ場に宿泊してテレワークを行い、就業時間の前後や休憩時を利用してゴルフを楽しむというワーケーションのことです。(→ワーケーションとは)
その注目のイベントとは、福島県と県内3つのゴルフ場が今秋から始めたゴルファーケーションのキャンペーン(利用客の誘致)。
なにしろ、福島県が宿泊費や交通費等の4分の3(最大30万円)もの補助金を出すと発表したからです。
本気でゴルファーケーションの普及活動に乗り出しています。
ゴルフが趣味のアクティブシニアも多いだけに、この動きは見逃せません。
全国でも珍しい自治体主導の企画
福島県の県南地方振興局では、「ゴルファーケーションを体験してみませんか」とこう呼びかけています。
『リモートワークという新しい働き方で上手く時間をコントロールし、仕事と余暇にメリハリが付けられれば、普段より効率よく仕事ができるようになるでしょう。
私たちの街、白河市を中心とした福島県南地方は東北新幹線を利用すれば、東京駅から新白河駅まで約70分。首都圏からのアクセスは申し分ありません』
県の狙いとしてはゴルファーケーションの体験を経て、移住や二地域居住へとつなげることにありそうです。(→「二地域居住」とは)
(→【シニア世代などの人材を募集】時間と場所にとらわれないリモートワーク前提の『レノボクロスワーカーズ』とは)
白河国際など3ゴルフ場で独自プラン
そんなゴルファーケーションの受け入れ施設は、白河国際カントリークラブ(白河市)と棚倉田舎倶楽部(棚倉町)、矢吹ゴルフ倶楽部(矢吹町)の3つのゴルフ場です。
宿泊費、食事代、プレー料金を組み合わせた独自のプランをそれぞれ用意しています。
あるゴルファーケーションの実践者は、こんなスケジュールを立てました。
⑴ゴルフ場で午前8時から仕事をして、午前11時から正午まではアプローチやバンカー、パターの練習をする。
⑵ランチをとりながら午後2時まで仕事をした後、ハーフラウンドを楽しむ。
⑶ちょっとリッチなディナーの後にまた仕事をする。そして、ゆっくりと温泉に浸かってから就寝。
さらに、ゴルフ場の契約プロのレッスンや早朝ワンラウンド、薄暮ハーフなどを組み合わせれば、より充実したワーケーションとなるでしょう。
(→【二地域居住したい人に朗報】他拠点の下見になるワーケーションプランが続々誕生!)
福島をワーケーションの聖地に
関東在住の体験者からは、こんな声が寄せられています。
「東京から約90分でゴルフ場に到着し、送迎もあってとても便利。時間を上手く使って仕事もはかどり、ゴルフではベスグロまで出て、最高のワーケーションになりました」
ゴルファーケーションに詳しいGDOゴルフ場ビジネスユニット営業部の宮城学部長は、今後の見通しについてこう話しています。
「このように行政と地域が一体となったゴルファーケーション事業は、全国でも珍しい取り組みです。福島県の県南地方が聖地となって、全国に広まって欲しい。最終的には移住の促進にも貢献できるのではないでしょうか」
福島県は、今後のゴルファーケーションブームの火付け役になるかも知れません。
(→【シェアハウス特集】テレワークだけじゃない?! 趣味が生きがいの粋な二地域居住者たちが集まり始めた!)
テレワーク経費の3/4を補助
福島県は現在、ふくしま「テレワーク×くらし」体験支援補助金制度を実施しています。
福島県外在住者が、福島県内でのテレワークで掛かった宿泊費や交通費などの費用の4分の3を補助する制度です。
予算には限りがありますから、興味のある方は早めに申し込んだ方がいいでしょう。
❑補助金の詳細はこちら
❑「ゴルファーケーション」の詳細はこちら〈福島県県南地方定住・二地域居住相談所「ラクラスしらかわ」〉
この記事と画像の出典:福島県 公式サイト
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