10代若者から70代以上シニア300名に聞いた「実家にある捨てられないもの」

3月は新生活に向けての準備する時期ですが、この時期に実家の片付けをしようと考えている人も多いのではないでしょうか。片付ける際に悩ましいことの一つが捨てるものを考えること。なかなか捨てられないものとは何なのでしょうか。

(株)AZWAYは、実家に残り続ける捨てられないものの実態を把握するため、10代から70代以上の男女300名に「実家あるあるに関するアンケート調査」を実施しました。

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若者からシニア男女に聞いた「捨てられないものTOP10」

1位は「写真・紙のアルバム」、2位は「卒業アルバム」、3位は「手紙・年賀状・寄せ書き」でした。写真・アルバムと卒業アルバムが6割超を占める結果は、実家に残るものの本質を物語っています。いずれも人生の記録であり、時間を遡る装置です。デジタル化が進んだ現代でも、紙のアルバムや卒業アルバムは物理的な重みと存在感を持ち続けています。

TOP10を見ると、手紙、ぬいぐるみ、子どもの作品、賞状、制服、遺品など。これらすべてに共通するのは、単なるモノではなく思い出や人とのつながりが刻まれている点です。実用性ではなく、感情的な価値が手放せない理由になっています。

1人あたり平均4.8項目を選択している点も重要です。捨てられないものは一つではなく、複数のカテゴリーにわたって実家に堆積している実態が浮かび上がります。

その他(自由記述)では、楽器、昔使っていた携帯電話、祖父母の手作り品、通信簿・卒業証書、仏壇関連などが挙げられました。

若者からシニア男女に聞いた「捨てられない理由」

ダントツの1位は「思い出が強く、見ると当時がよみがえるから」で7割近くを占める結果となりました。アルバムを開けば学生時代の友人の顔が浮かび、手紙を読めば書いた人の声が聞こえる――こうした時間を遡る力が、処分を躊躇させています。

2位の「捨てたら後悔しそう」も約半数を占め、損失回避の心理が働いています。今は見ていないし使っていない。でも捨ててしまったら、いつか見たくなった時に取り返しがつかない――この不安が、実家の収納を占拠し続ける原因になっています。

3位の「いつか見返す/使うと思っているから」は、多くの場合その“いつか”は来ません。しかし、可能性をゼロにしたくないという心理が、先延ばしを生んでいます。

4位の「実家に置けてしまい、今すぐ困っていないから」も重要なポイントです。自宅であれば物理的な制約から処分を迫られますが、実家という別の場所があることで、問題の先送りが可能になっています。

その他を選んだ方には、「親が写真を見るのが楽しみ」、「赤ちゃん時代の写真は家族全員が写っていて分けられない」、「プライバシーを守った処分方法がわからない」など、気持ちと処分方法の両面が語られていました。

若者からシニア男女に聞いた「実家に置かれている期間」

7割超が10年以上、4割超が20年以上という結果となりました。実家に残るものは、短期的な忘れ物ではなく、人生の半分以上の時間を経過しているものが大半を占めています。

20年以上が最多層である点も象徴的です。これは子ども時代や学生時代のものが、そのまま成人後も放置され続けている構図を示しています。実家を出て新しい生活を始めても、元の部屋や押入れには過去がそのまま保管されている――この状態が何十年も続いているのが現実です。

逆に、5年未満は合計でわずか5.3%にとどまります。比較的最近のものは持ち帰るか処分するかの判断がつきやすいのに対し、10年、20年と経過したものほど、手をつけにくくなる傾向がうかがえます。

若者からシニア男女に聞いた「実家に置きっぱなしで起きていること」

1位は「実家の収納が圧迫されている」でした。この結果は実家の物理的な限界を示しています。押入れやクローゼット、物置が過去のものでいっぱいになり、現在進行形で生活している家族の収納スペースを侵食している状況です。

2位の「片付け(大掃除)が進まない」も深刻です。捨てられないものが占拠していることで、日常的な整理整頓や年末の大掃除が停滞する悪循環が生まれています。

意外なのは3位の「特に困っていない」。実家に余裕があり、置いておくことが問題になっていないケースも一定数存在します。これは、問題として顕在化するかどうかが、実家の物理的なスペースや家族の許容度に左右されることを示しています。

「将来の相続/売却/引っ越しが不安」が12.3%いる点も見逃せません。今は問題なくても、親の高齢化や実家の処分を考えた時、大量の荷物が障害になることを予感している層が存在します。

若者からシニア男女に聞いた「手放せる条件」

1位の「一部だけ残して厳選」と2位の「デジタル化」から、捨てることへの抵抗を和らげる鍵を示しています。全部捨てるという極端な選択ではなく、本当に大切なものだけを残す、あるいは物理的な形は手放してもデータとして保存する――こうした中間的な選択肢が、実行のハードルを下げています。

特にデジタル化は現代的な解決策として注目されます。アルバム1冊分の写真をスキャンしてクラウドに保存すれば、物理的なスペースはゼロになり、いつでもどこでも見返せる。思い出を失わずに収納問題を解決できる点が、3割の支持を集めています。

3位の「売れる/買取してもらえるなら」も2割超を占め、捨てるという罪悪感を和らげる効果があります。誰かに使ってもらえる、お金に変わるという付加価値が、手放す決断を後押しします。

一方で、4位の「手放す予定はない」も2割強おり、どんな条件でも手放したくない層が一定数存在することも明らかです。

その他(自由記述)では、「まとまった時間を取れるなら」、「親の抵抗がなくなるタイミングなら」、「仏壇や遺影はお寺に頼みたい」、「余命宣告などを機に整理を考える」といった声が見られました。

若者からシニア男女に聞いた「第三者目線での実家の印象」

最多は「生活感が出ている」。実家の物の状態を客観視した時の評価を示しています。自分や家族にとっては当たり前の風景でも、第三者から見れば生活感がある、つまり物が多めに見える可能性を認識している様子がうかがえます。

3位の「物が多い」、4位の「かなり物が多い」を合計すると35.4%に達し、3人に1人以上が実家の物量を客観的に多いと感じています。一方で、「スッキリして見える」は合計28.7%となり、実家の状態に対する自己評価は二極化している傾向が見られます。

この客観的な視点は、将来的に実家を売却したり、他人を招いたりする際に気になるポイントになる可能性があります。

自由記述の解答

自由記述(300人分)を全体的に見ると、写真・アルバム、手紙、趣味のコレクション、親や故人の形見、子どもの作品などが多く語られていました。キーワードベースで確認すると、傾向は次の通りです(同じ回答内で複数に該当する場合があります)。

・写真・アルバム・卒アルに触れた回答…46.3%(139人)

・手紙・メッセージ(寄せ書き等)に触れた回答…25.3%(76人)

・趣味のコレクション(漫画・CD・ゲーム等)に触れた回答…21.7%(65人)

・親・故人の遺品(形見等)に触れた回答…18.3%(55人)

・子どもの作品(絵・工作等)に触れた回答…17.0%(51人)

写真・アルバムが半数近くの自由記述で言及されている事実は、このテーマの中心性を裏付けています。単に古いから捨てるではなく、人生の記録、人とのつながり、家族の記憶が強く結びつくものほど、手放しにくい傾向がうかがえます。

【属性別の傾向(参考)】

同じ実家に保管しているモノでも、立場によって悩みが少し変わる傾向も見られました。10代〜30代(191人)では卒業アルバム70.2%(134人)がトップ。自分自身の学生時代の思い出が中心です。40代以上(109人)では祖父母・親族の遺品30.3%(33人)が上位に入り、家族の世代交代が影響している可能性がうかがえます。

また、現在実家暮らしの76人は収納が圧迫50.0%(38人)と高い一方、実家暮らしではない224人は持って帰って/処分してと言われる18.3%(41人)となり、距離があるほど実家側からの要請が増える傾向も見られました。

以上、10代から70代以上の男女300名に「実家あるあるに関するアンケート調査」でした。

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