
高齢期の暮らしや心情をユーモアで切り取る「有老協・シルバー川柳」。
25回目となる今年は15,261句が寄せられ、入選21作品が発表されました。
第25回「有老協・シルバー川柳」応募総数は15,261句に
25回目を迎えた「有老協・シルバー川柳」には、全国から15,261句もの応募が寄せられました。
応募者の平均年齢は67.3歳、最年長は101歳(男性)、最年少は11歳(女性)。
なかでも70代の応募が前年から大幅に増加。前年より18.4%増加しており、とくに70代からの応募が目立つ結果となりました。
「有老協・シルバー川柳」入選作品の一部をご紹介
応募作品の中から入選した21句のうち、いくつか抜粋してご紹介します。
◯定年後 悠々自適は 妻でした(ミッキー 大分・78歳・男性)
◯腕立て伏せ 伏せたらずっと 伏せたまま(カジ 東京・77歳・男性)
◯老犬が 黙って俺の 愚痴を聞く(カワサン 大阪・74歳・男性)
◯レジに行き 一桁違い 戻す服(青木尚子 東京・77歳・女性)
◯どこ行った 暗証番号 書いた紙(スカイ 福岡・65歳・男性)
◯リビングで すべって転んで ブレイキン(佐藤千恵子 愛知・71歳・女性)
◯「もうダメだ」言って10年 元気です(鈴木陽菜 愛知・21歳・女性)
◯【有老協賞】笑うこそ 施設に香ほり 老いたのし(ゲンサン 和歌山・89歳・男性 / Grand Home 瑞穂ご入居者)

今年は、社会の動きを反映したキーワード「備蓄米」「貸金庫」「ブレイキン」が多く句に登場しており、時事性をユーモラスに表現したものが注目を集めています。
また「定年後の夫婦模様」や「加齢に伴う体力や記憶の変化」といったテーマも多く、どれも自虐的なユーモアで軽やかに描かれているのが印象的です。
書籍『シルバー川柳15』が9月3日に発売!
今回の入選作品を含む傑作川柳をまとめた新刊『シルバー川柳15 杖忘れ走って店に取りに行く』が、ポプラ社より刊行されます。
発売日:2025年9月3日(木)
価格:1,210円(税込)
シリーズ累計発行部数:100万部
今年の敬老の日(9月15日)に向けた贈り物や、家族で笑いを共有する話題づくりにもぴったりの一冊です。
シニア世代の等身大の声に触れられる一冊、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
「有老協・シルバー川柳」は、公益社団法人 全国有料老人ホーム協会が2001年に創設20周年記念事業の一環として開始しました。高齢社会をテーマに、誰もが自由に応募できる川柳公募企画として毎年開催されています。
当サイト「おとなの住む旅」では、元気なシニア世代におすすめの住まいも紹介しています。
ご興味がある方は、ぜひ下記ボタンよりお問い合わせください。

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