ベトナム移住、生活費のリアル。日本より安い1か月の相場はいくら?

移住先として、ベトナムの人気がますます高まっています。

魅力的な物価・豊かな文化・急速に発展する経済環境が、多くの人々を引き寄せているのではないでしょうか。

本記事では、ベトナム移住の生活費を中心に、移住で考慮すべきポイントを解説します。

ベトナムの生活費はどれくらい?都市・エリアの特徴

ベトナムは、日本と比較して物価が安めなため、生活費の負担が軽くなるのが大きな魅力です。

特に、ホーチミンやハノイのような都市であっても、東京や大阪に比べると生活費を抑えることができます。

都市・エリアごとの生活費の特徴は以下です。

■ホーチミン・ハノイ(大都市):最も発展している都市で、家賃や食費などは他の地域に比べやや高め
■ダナン・ニャチャン(リゾート地):海辺のリゾート地なため家賃は都市部より少し高めなものの、ローカルエリアの生活費は控えめ
■地方都市:バクニンやクアンニンなどの地方都市では生活費がさらに低く、地元文化に根差した生活が可能

物価が安いといっても都市部と地方で物価に大きな差があるため、住む場所に応じた費用を考慮しましょう。

ベトナムの家賃は?(住まいのタイプ別)

家賃は生活費の中でも大きな割合を占めるため、移住の際に重要となるポイントです。

ベトナムには敷金・礼金の概念がなく家賃も安めなため、毎月の支出を抑えやすいといえるでしょう。

住まいのタイプ毎の家賃相場の例は以下です。

■ワンルーム(アパート):1か月あたり約3~7万円(中心部か郊外かで変動)
■2LDK~3LDKの高級マンション:10~15万円前後(物件・エリアによる)
■シェアハウス:約2~5万円(ホストがいる民泊風シェアハウスも多い)

賃貸物件の多くは家具付きで、冷蔵庫・洗濯機も完備されていることが多いです。

現地で内見し、自分の生活スタイルに合った物件を選ぶことをおすすめします。

ベトナムで食費はどれくらいかかる?食文化は?

ベトナムの食費はとても安く、ローカルフードであれば1食あたり100円〜200円程度です。

路上の屋台では、50円〜150円ほどでバインミーやフォーなどの美味しいベトナム料理を味わえます。

外食・自炊などを考慮した食費の例は以下です。

■外食(ローカルフード):1食100円~200円程度
■外食(日本料理や欧米料理):1食500円~1,000円程度(料理・店舗により変動)
■スーパーでの自炊:1か月あたり5,000円~2万円程度(ローカル市場かスーパーかで変動)

ベトナムは新鮮な食材が豊富で、自炊も楽しめる環境です。

特にローカル市場で購入すると、新鮮な魚や野菜が安く手に入ります。

割高にはなりますが、日本食材も都市部では手に入りやすく、輸入品コーナーがあるスーパーや専門店も増えています。

ベトナムの交通費の目安

交通費も日本と比較すると安いです。

公共交通機関が充実しているとは言えませんが、バイクやローカルバスを利用することで移動費を抑えられます。

バイク・バス・タクシーの費用例は以下です。

■バイク(レンタル):1か月で約10,000円前後(レンタルショップのプランにより変動)
■バイク(購入):中古なら15万円前後(バイクの種類・販売店により変動)
■バス:1回の利用で30円程度
■タクシー:1kmあたり100円程度(アプリ経由か直接交渉かにより変動)

ベトナムで生活する外国人はバイクを利用していることが多く、運転に慣れると交通費の節約ができます。

また、都市部ではバイクタクシーのGrabなどのアプリもあり、手軽に利用可能です。

ベトナムの水道光熱費と通信費

ベトナムでは水道光熱費も安く抑えられますが、エアコンを使用する場合は電気代が高くなります。

通信費も日本に比べて格安で、インターネットは安定しており、リモートワークにも適した環境です。

電気代・水道代・通信費の例は以下です。

■電気代:1か月あたり約2,000円~8,000円(エアコンの使用有無で変動)
■水道代:1か月あたり約300円~600円(飲料水は別途購入する必要あり)
■携帯通信費:月額500円~1,500円程度
■Wi-Fi:月額約1,000円~2,000円程度

住居にはWi-Fiが備わっていることが多く、別途インターネット契約せずスマホの通信プランのみで暮らせます。

ベトナムの娯楽費と交際費

ベトナムではカフェ文化が浸透しており、どのカフェでもインターネット環境が良好。

そのため、カフェでのリモートワークも可能です。

娯楽・交際費となる費用例は以下です。

■カフェ:コーヒー1杯100円~400円程度(ローカル店かどうかで変動)
■映画館:1回約300円~500円程度(曜日により変動)
■観光地の入場料:100円~500円程度

リゾート地ではダイビングやマッサージが楽しめ、日本よりも大幅に安いのが特徴です。

ベトナムの医療費と保険

医療水準は都市部であれば日本と遜色ありませんが、地方に行くと医療施設が限られているため、万が一に備えて医療保険への加入をおすすめします。

街にある薬局で購入する風邪薬・保険代の例は以下です。

■薬代(市販薬):風邪薬で約50円~100円
■健康保険:年間数万円程度で加入可能なものもあり

高品質な医療を希望する場合は、ホーチミン・ハノイの外国人向け病院が便利です。

健康保険に加入していれば医療費もカバーされるため、安心して生活できます。

ベトナムの生活費まとめ(1か月目安)

ホーチミンでの1か月の平均的な生活費の目安をまとめました。

家賃:5万円~10万円(地域や住居タイプによる)
食費:2万円~3万円(外食と自炊の組み合わせ)
交通費:2,000円~5,000円(バイク使用の場合)
水道光熱費:3,000円~5,000円
通信費:500円~2,000円
娯楽費:3,000円~5,000円
合計:10万円~15万円程度

生活スタイル・居住タイプ・こだわりなどにより変動しますが、ベトナム都市部で快適に生活するためには、最低でも10万円~15万円程度と見積もっておくと良いでしょう。

ベトナムであればリーズナブルに移住生活が送れることが想像できるかと思います。

生活費を抑えて暮らせるベトナムへ、移住を検討している方へ

ベトナムへの移住は、生活費を抑えつつ新たな文化を体験したい人にとって、理想的な選択肢といえるでしょう。

ただし、ベトナムで上手に暮らす・節約するためには、ローカル店の利用など地域に応じた生活環境に気を配ることが大切です。

移住を検討している方は、生活費をシミュレーションし、現地環境に慣れる準備をしておくことをおすすめします。

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