誰でも身近なところで困り事はあるもの。世代によって普段の生活で感じる困りごとは変わるのでしょうか。
雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50歳以上の女性(事前調査508名、本調査529名)へのアンケート結果をもとにした「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開しました。テーマは「普段の生活での困りごと」です。
50歳から86歳シニア女性に聞いた「普段の生活での困りごと」ランキング
結果は1位「物価・光熱費が高い」、2位「ものを捨てられない」、3位「視力の低下」となりました。それぞれについて見てみましょう。
1位 物価・光熱費が高い
理由1位は「生活費がかかる、家計を圧迫する」、2位は「今までのようには買い物できなくなった」、3位には「年金だけでは厳しい」でした。
自由回答に寄せられたコメントは以下のとおりです。
・電気は小まめに消すようにしたり、買い物の回数を減らしたり、必要なものだけを買うようにしています。少ない年金を駆使してなんとか生きています。スイーツ大好きなんですけどね(65歳)
・年金はいろいろと差し引かれたり、上がったりしないのに、物価は上がる。また、電気代もとても上がっている。10月からは水道代も値上がりした。これではゆとりのある生活は送れない(70歳)
2位 ものを捨てられない
1位は「捨てる決心がつかない」、2位は「自分以外の家族のものが多い」、3位は「体力・気力がない、やる気が起きない」でした。実行できないのは本人の気持ちの問題と捉える意見が多い結果となりました。
自由回答に寄せられたコメントは以下のとおりです。
・お金が貯まらなくて不安が募り、バブル時代に買い漁ったバッグや洋食器など、全く使わないけど手放せないものばかりが部屋を占領している(56歳)
・親と同居しているので捨てられないものが多い。亡くなった主人のものをまだ手放す気になれない。でも今私にもしもの事があったら、全て同居している娘がやらなくてはいけなくなると思うと気持ちばかりが焦ってしまう。かといって何から手を付けたらいいのか全くわからず、「片付けの本」のようなものを読んだりはするが、結局またその本が溜まっていくという悪循環(61歳)
・シンプルな生活がしたいのと残された者に迷惑をかけたくないので、何とか物を少なくしたいと思っても捨てる事が出来ない。集中力と決断力の低下もあり(75歳)
3位 視力の低下
1位は「細かい文字が読みにくい(読書、スマホ他)」、2位は「老眼鏡の着脱が面倒」、3位は「目が疲れる」でした。また生活や仕事に支障があることも、困っている理由としてあがりました。
自由回答に寄せられたコメントは以下のとおりです。
・もともと目が良かったけれど、老眼と乱視がどんどん進んで、眼鏡がないと何もできない。レーシックをやったほうがいいのかとも考えるが、情報が少ないせいか、ちょっと怖い(61歳)
・眼鏡を2年ごとに変えている。特に暗いと見えづらい。白内障も進んでいるが手術はまだしなくていいと言われた(75歳)
・加齢性黄斑変性症になり、その治療と見えにくさで辛い(78歳)
「普段の生活での困りごと」全ランキング・年代別ランキング
全体のランキングの年代ごとのランキングは以下のとおりです。
4位以下は「体力や筋力の低下」「腰痛・膝痛・関節痛」「眠れない」などの健康に関することや、「庭や草木の手入れ」「家や家財の老朽化」といった住まいの手入れ、「食事の支度が面倒」「買い物が不便」などの毎日することがランクインしています。
50代と60代のベスト3は同じですが、70代は1位に片付けられないことがランクイン。3位には「親の健康不安・介護」が入り、老老介護の不安が垣間見えました。全年代で同じ回答だったのは18位「ゴミ処理・分別」、20位「買い物が不便」でした。
以上、50歳以上女性に聞いた「普段の生活での困りごと」でした。
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