「CCRC」とは
日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)は、「東京圏をはじめ都市部で生活する高齢者が、自らの希望で地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療・介護が必要な時には継続的なケアが受けられるような地域づくり」と定義されています。
政府はこれを「生涯活躍のまち」と名づけ、予算をつけて普及に力を入れているところです。
(→「生涯学習」とは?|おとなの住む旅 用語解説)
「生涯活躍のまち」に取り組む地方公共団体
北海道函館市、岩手県雫石町、茨城県阿見町、千葉県匝瑳市、千葉県長柄町、新潟県南魚沼市、石川県輪島市、山梨県都留市、長野県佐久市、静岡県南伊豆町、兵庫県三木市、鳥取県南部町、岡山県奈義町、広島県安芸太田町、徳島県三好市、福岡県北九州市、大分県別府市、鹿児島県伊仙町
(以上18団体、2019.6.28現在)
その意義としては、下記の3点が挙げられています。
➀高齢者の希望の実現
②地方への人の流れの推進
③東京圏の高齢化問題への対応
従来の高齢者施設とはこんなに違う!
CCRCは入居する高齢者像が、従来の高齢者向け施設・住宅とは大きく異なっています。
第一点は、従来の高齢者施設は要介護状態になってからの入所が一般的なのに対し、CCRCでは高齢者は健康なときに入居し、できる限り健康寿命を伸ばすことを目的としています。
アクティブシニアが入居し、若い人と共に地域活動に参加する新しい暮らし方
このため第二点として、従来の施設ではあくまでサービスの「受け身的な存在」の高齢者が、CCRCでは地域の仕事や社会活動、生涯学習などの活動に積極的に参加する「主体的な存在」となっています。
第三点は、地域社会に対して開放的なことです。
従来の施設では高齢者だけで居住し、地域社会や子ども、若者などとの交流は限られています。
これに対し、CCRCは高齢者が地域社会に溶け込み、地元住民や子ども・若者などの多世代と交流し共働する「オープン型」の居住スタイルとなっています。
(出典:日本版CCRC構想有識者会議資料)
佐藤順一郎氏プロフィール 一般社団法人CCRC ウエルネス研究センター代表理事 一般社団法人66Love協会CCRC責任者 シニアライフコーチ CCRCプロデューサー老後の暮らし方について相談を受け悩みに耳を傾け続けながら、不安や悩みを解消するためのシニア住宅のプロデュースを手掛け...