「シニア世代が孫のためにお金をどんなことにいくら使ったか」という『シニアの孫消費』を調べたリポートが発表され、注目を集めています。
そんな“孫消費”の最近1年間の平均額は約108,000円でしたが、昨年と比べて年間約11,000円も減少しました。
昨今の生活費の高騰がシニアにも影響を及ぼし、「孫消費」に使うための余力がなくなってきたのではないか、と分析しています。
シニアはいま、自身の孫に何をしてあげたいと考えているのでしょうか。
「シニアの生活意識調査2023」発表
今回の調査リポートはソニー生命保険が9月に公表した「シニアの生活意識調査2023」(今年で11回目)。
全国のシニア世代(50歳~79歳の男女1000名)に7月末、ネットでアンケートを行い集計したものです。
「シニアの孫消費」については、次の4点の特徴が見られました。
【「シニアの孫消費」トピックス】
➊最近1年間の“孫消費”TOP3は「おこづかい・お年玉・お祝い金」「一緒に外食」「ファッション用品」
➋“孫消費”として「一緒に外食」した人が昨年より6ポイント上昇
➌“孫消費”の金額は平均108,134円(最近1年間)で、昨年より11,279円減少
➍これから孫としたいことTOP5は「外食」「会話」「旅行」「公園で遊ぶ」「散歩」
「一緒に外食、旅行・レジャー」が上昇!
孫がいるシニア(314名)に、「この1年間、孫のためにどんなことにお金を使ったか」と聞きました。
1位は「おこづかい・お年玉・お祝い金」(66.2%)、2位「一緒に外食」(49.7%)、3位「衣類などファッション用品」(33.4%)、4位「おもちゃ・ゲーム」(32.8%)など。
昨年の調査結果と比べると、「一緒に外食」は43.5%→49.7%と6.2ポイント上昇し、「一緒に旅行・レジャー」は19.2%から3.4ポイント上昇しています。
コロナ関連の行動制限が緩和され、孫との外出に出費をするシニアが増えたのではないでしょうか。
4人に1人「年5万~10万円未満」が最多
次に、孫のために出費をしたシニア(284名)にその金額を聞きました。
「5万円~10万円未満」(27.5%)に回答が集まったほか、「3万円~5万円未満」(18.0%)や「10万円~20万円未満」(14.1%)にも回答がみられ、平均額は108,134円となりました。
昨年と比較すると、平均額は108,134円と11,279円減少しています。
物価上昇が続き、節約志向が高まっているためか、孫消費は縮小傾向にあるようです。
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祖父は「公園で孫と思いきり遊びたい!」
今後は孫とどんなことをしたいか聞いたところ、1位「外食」(55.1%)、2位「会話」(43.0%)、3位「旅行」(42.4%)、4位「公園で遊ぶ」(32.5%)などとなりました。
男女別にみると、「公園で遊ぶ」(男性37.7%、女性28.4%)は男性の方が9.3ポイントも高いという結果に。
男性シニアは、屋外の公園で孫と思いっきり遊びたいと考える人が多いようです。
他方、「会話」(男性29.7%、女性53.4%)は女性の方が23.7ポイント高いほか、「メッセージアプリ(LINE)でのやりとり」(男性12.3%、女性24.4%)も女性が12.1ポイント高くなりました。
女性シニアは、おしゃべりやLINEでのやりとりなど、コミュニケーションを取りたいという人が圧倒的に多かったのです。
この記事と画像の出典:ソニー生命保険㈱ 公式サイト
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