近年、お年玉ならぬ「お盆玉」の習慣が広まっているようです。お盆に帰省した孫にあげるシニアが増えているようですが、実態はどうなのでしょうか。
株式会社あおぞら銀行は、日本の60代を中心とするチャレンジ精神旺盛でアクティブな世代を「Brilliant60s=輝ける60代」と名付け、コアとなる全国の55~74歳の男女約2,000名を対象にした「シニアのリアル調査」を2014年から毎年実施しており、2019年はこの「お盆玉」について調査しました。
【調査目的】
シニアの方々の暮らしぶり・老後の意識・資産運用・旅行や外食・趣味・お子さまやお孫さまについてなど、様々な視点からお金に関連する実態やその意識を調べる。
【調査対象者】
全国55~74歳の男女 合計2,071人
【調査内容】
インターネット調査 2019年6月7日(金)~2019年6月8日(土)実施
【金融資産背景】
当調査対象者の平均金融資産額:50代後半1,687万円、60代1,949万円、70代前半1,932万円
一般(二人以上の世帯)の平均金融資産額(*):50代1,828万円、60代2,415万円、70歳以上2,565万円
(*)出典:2018年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」調べ
お盆玉を知るシニアは毎年増加!
はじめに「お盆玉」(※お盆の時期に、子や孫にあげるお小遣いのこと)という言葉を知っているかと質問。すると、「知っている」と答えたのは41.5%(男性35.3%/女性47.3%)と前年より4.3ポイント増加していました。2016年の調査開始以降、毎年上昇していて、今年は41.5%と初めて4割を超えました。
「『お盆玉』を知っていて、実際に『お盆玉』をあげたことがある」と答えたシニアは7.7%、「『お盆玉』という言葉は知らないが、お盆の時期に子や孫にお小遣いをあげたことがある」と答えたシニア6.9%を含めると、14.6%のシニアが「お盆玉」をあげていることになります。
・「お盆玉」を知っている:41.5% 「知っていて、あげたことがある+知っているが、あげたことはない」
・「お盆玉」を知らない :58.5% 「知らないが、あげたことがある+知らないし、あげたこともない」
男女別で見ると、今年もこれまでと同じく女性シニアの認知度(47.3%)が男性シニア(35.3%)を上回り、その差は2019年は12ポイントと更に広がりました。
今年「お盆玉」をあげる予定について聞くと43.2%がその予定と回答。前年から9.7ポイントも増加しています。予定金額(子や孫がいるシニアを対象/「0円」という回答を除いた平均金額)は6,100円で前年の5,800円から300円増加しました。金額の分布を見ると、最も多いのが「5千円~1万円未満」(38.4%)。「1万円~1.5万円未満」は前年より2.5ポイント増加の32.0%となりました。
やはり孫はかわいいもの。会える嬉しさから、お盆玉をあげるシニアは増えているようです。
※「『Brilliant60s=輝ける60代』 2,000人に聞いた『シニアのリアル調査』結果より『お盆玉』認知度41.5%と初の40%突破!新時代の孫消費事情」より