高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。
当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。
【今号のキーワード】
もう少し時間に余裕があれば、希望する施設が見つかったことでしょう。「もっと早く動いておくべきだった」子どもさんもそう後悔されていました。
高齢者向け住宅や老人ホーム等の募集・契約を手がける株式会社イチイ シニア事業部。 当事業部からの投稿文「高齢期の住替えを考える」を連載でお届けいたします。 【今号のキーワード】 高齢者向け賃貸住宅であっても今は、医療や介護、生活支援等のサービス(外部から提供)を組み合わせれば、要介護の方も...
第5回『自宅でギリギリまで住むときの注意点』
❑高齢期の住まいと暮らしを専門とする「専任アドバイザー」(㈱イチイ シニア事業部在籍)に執筆してもらいました。
前号では、ギリギリまで自宅に住み続けるという決断をした女性(87歳、介護度は要支援1)のケースをご紹介し、その選択は間違っていないとお伝えしました。
但し、自宅で住み続ける場合に注意していただきたいことがあります。
今号は、「後悔しました」と語っていたご相談者の事例について見てみましょう。
住み替えを決断できない男性たち
長年住み慣れた自宅や街は、友人もいるし居心地がいいのは言うまでもありません。
それでも60代を過ぎると、「そろそろ住み替えた方がいいのだろうか」と考え始めますが、なかなか決断できないのも現実です。
特に決断できないのは、圧倒的に男性の方。
女性は自宅を離れることをためらわない方が多いと思います。女性は頭の切り替えができるからでしょう。
また、自宅から動きたくない理由としては、荷物の整理が大変、自宅はどう処分すればいいのか分からないといった問題もあるのです。
そして、ギリギリまで自宅に住み続けた方で、のちに後悔してしまわれたケースをご紹介します。
時間がなく、不本意な介護施設へ入居
都内の戸建てで一人暮らしの女性Nさん(89歳)は自宅で転倒し、大腿骨を骨折する大けがを負ってしまいました。
リハビリを終えた5ヵ月後、ようやく退院できるというとき、主治医からこう告げられたといいます。
「今の身体状況では、自宅に戻って一人で生活を続けるのは難しいですね」
そこで、Nさんの住み替え先を子どもたちが大急ぎで探すことになりました。
家賃など生活費の予算は毎月20万円前後。
何よりもNさんからは、地元の東京都内で探して欲しいという強い要望があったのです。
しかし、入居金数千万の介護施設はすぐに入れますが、予算に見合うところはどこも空いていません。
やむなく埼玉県内の施設へ入居。いろいろなことを妥協せざるを得ませんでした。
もう少し時間に余裕があれば、希望する施設が見つかったことでしょう。
「もっと早く動いておくべきだった」子どもさんもそう後悔されていました。
住替え先は元気なときに探し始めるのがコツ
自宅でギリギリまで住み続けるのは、当然いいことなのですが、住み替え先は元気なときに探し始めておくことが大切なポイント。
余裕をもって動いた方のほとんどは、結果に満足されています。
「老後の住まいはどのタイミングで、どのような選択をすべきか」ーとても大事なテーマです。
早いうちから考え始めれば、老後はきっと楽しく過ごすことができると思います。
この記事の問合せ先:株式会社イチイ 電話03-5925-8851 → シニア事業部の専任アドバイザーたち(写真付き)
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